知らないということをいっぱい知ることができた2008年
もう2008年が終わりに近づいていますね。
日本に帰っていない今年の年末はこれまでとは全然違ってなんだか年末の実感が湧きません。
これまでの年末といえば、とにかく仕事でバタバタ。仕事のクロージングと1年の活動報告レポート作成に追われ、多くの忘年会のスケジュール調整に追われ、数件は翌年に持ち越し、あ、という間に正月。
忙しさと重なる外食のせいか、体調を崩しがちな年末でもありますが、私はなんだかあの師走感と築地市場やアメ横などの喧騒、綺麗なイルミネーションで彩られる12月の東京が大好きです。
さて、2008年。今年はなんと言っても生まれて初めての海外生活を体験する年となりました。こんなに情報技術が発達していてもやっぱりカルチャーショックってなくならないもんですね。統計学の教授が「risk」と「uncertainty」の違いについて説明していた時に使った表現が心に残ったんですが、
I know that I know. (知っていることを知っている)
I know that I don't know. (知らないことを知っている)
I don't know that I don't know. (知らないことを知らない)
私の学校生活での一番の収穫は、今まで知らないことを知らなかったことをいっぱい発見できたということに尽きると思います。そして、ひとたび知らないことを知らなかったものに出会って自分が知らないということを認識すると、「知りたい」という欲求が生まれます。
「勉強は嫌いだ」という方がいますが、新しいことに出会い、知的欲求が生まれ、膨らみ、そして満たされる、というのが勉強の醍醐味ではないかと思います。
私の場合、学校の授業だけでなく、著名な方の講演会やボストンにいる日本人研究者の勉強会&交流会、近隣のMITやハーバード学生との交流など、これまでの社会人生活で出会うことのなかったような方々に「学生」という立場で会うことができたことも大きな収穫です。その中で「この人は本当にすごい」と強烈に感じるような方もいて、とってもいい刺激になりました。
ここで出会った新たな知的欲求を「今後読みたい本リスト」として卒業後にしっかりと継続していくつもりです。
来年の抱負。
残り8ヶ月の学生生活で悔いのないようにいっぱい勉強して新たなスキルと知識を身につけたいと思います。留学することは今までで一番大きな投資でもあり、夢みて努力して得られたものでもありますので、貪欲に、そして純粋に新しいものとの出会いを楽しみながら残りの生活を送ろうと思います。
就職?
結果は後からついてくることを祈りつつ・・・。