チームワークのスキルとは
私のビジネススクールの第1タームでは、チームワークスキルを学ぶのが必修科目になっていますが、教授が言うには、チームワークスキルというのは、特にここ最近になって非常に重要になってきている、ということです。
一つには、世の中が細分化、そして高度に複雑化しているため、誰も一人で顧客の要望を全てをカバーすることができない、という状況。また、もう一つには、実際にチームワークが機能しないと100人のオフィスで50しか結果が出せない一方、本当に機能した時に100人で10000の結果が出せるのだということが次第に明らかになってきたからだそうです。
今後はチームでプレゼンテーションをするなどといったいわゆるグループワークが多く出てきますが、本日は最初のフェーズとして、オフサイトアクティビティがあり、ボストンの近くの無人島(?)「Thompson Island」で一日過ごしました。
会社で経験したことがある方もいるかと思いますが、チームになって、先生から出された課題を話しあって解決していく、というもの。これで結構チャレンジングで、スピードを減らしていくものから、繊細な神経が必要なもの、目隠しして森の中を移動するもの、いかだをデザインして作って実際に乗って漕ぎ出すものまで、様々なアクティビティに4人から9人までのチームで取り組みました。そして1回終わるごとに、何を学んだか、何がうまくいって何が改善の余地があるか、ということを一人一人発言させられました。
苦労したのは、みんながみんな自己主張が強いこと。そしてみんながリーダーになれる素質を持っているんだけど、みんなが同時にリーダーにはなれないこと。そして声の大きい人が時に仕切り、実は声の小さい人がすごくinsightfulだったりする中で、すごい短い時間内に結果を残すことを課せられていること。(すごいプレッシャー)
でもみんなが失敗しながら学んでいき、一番最後のアクティビティでは、先生が「これは今まででベストレコードかもね」と言ってくれるほどのいい結果が出たりして、とても充実した貴重な経験になりました。一人ひとりが違った力や経験やリソースを持っている。それを全部引き出してこそ最高の結果が生まれるんだなあということを実感として感じることができました。
そして、なんとなく、オリンピックの男子400mを思い出しました。一人ひとりの100m記録を足したら銅メダルなんてとれなかった。でも、チームとしてリレーだったからこそ取れた銅メダルですよね。ビジネス社会でも個人競技で勝つことよりも団体競技(チームワーク)で勝つことをもっともっと重要視していく必要があるのではないでしょうか。
私も日本に戻ってきた時に「Excellent team player」と言われるようにしっかりと身につけてきたいと思います。(私は自信ある分野だと自分の考えやセオリーに固執しがちであまり人の意見を聞かない傾向があることに気づいた本日でした。反省。)