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40代で同人デビューしてしまった著者がその現場を体験しつつ腐女子を自認する立場で観察する幻の腐女子市場(マーケット)。はたしてそこに市場はあるのか、ないのか。デビューは10代が当たり前なコミケの現場などで突き当たる難問に頭を悩ませ、時に大失敗しつつの体験談を含めた、観察ブログ。

私もコミケで売ってみた~その5 まったりとした午後~

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午前中はぴりぴりとしていた空気も時間がたつほどにまったりしてくる。
目の前の通路を行き交う人々も、血走った眼で小走りの人は減り、
比較的、ゆったりした様子になってくる。
隣のスペースのお嬢さんは、
チームを組んで手分けして買い集めたお宝本を広げたりしている。
「コミケまとめ」のような修羅場とは無縁だった私は、
昼ごろから増えてきたコスプレイヤーの皆さんを眺めたり、
自分が描いてるキャラコスの人に立ち寄られたり、
前回のイベントの時にもお会いした買い手さんから差し入れいただいたり、
と、スケブで慌てた件を除けば終日平和だった。

午後2時すぎ
来てくれた友だちにスペースをまかせて、ようやくスペースの外に出た。
一応私もチェックしていたブツを買ってみたり、
「完売しました」の札にがっくりしたり、
自分も言われたように「サイト見てます」なんてご挨拶したり、
こっそりと「あの人が神様か」と確認したり、
行列のなくなった壁サークルの本を物色したりした。

2時をすぎると、まったりどころか閉店ムードが漂っている。
すでに午前中で完売して、スケブだけ描いてるサークルや、
もう片付けて帰ってしまったサークルもある。
コミケは午後4時までなのだが、
時間いっぱいまで買い物する、というよりは、
あらかじめ決めてきたお宝を買いこんで、早々に帰路につく、
という行動パターンの人が多いようで、
2時をすぎると人通りもだいぶ少なくなってくる。
ネットで事前チェックができる今のご時勢では、
現場で買い手を獲得する、というよりは
ウェブ上でファンを獲得するほうが有利なんだな、と思う。
(もちろん、そううまくいくとは限らないわけですが...)

この日の売れ行きは、
コピー本含め、120冊ほど、
一番売れた新刊が、50部弱だったので、
買い手の数はおそらく50人程度だろう。
弱小、というか零細企業レベルだが、
それでもデビューの春の時にくらべると、成果は倍以上だ。
しかし、売り上げがどうこうという以前に、
読み手や他サークルとの交流に、なるほどこれがコミケの楽しさか、と実感した。

 


ぶらぶらと物色していた時、
不慣れな感じのサークル参加者の話が聞こえてきた。
「......オフライン(※)で出すのは初めてなんだけど、今回300刷ったの」

オフラインが初めてで、いきなり300刷ったのか...
それは...、結構無謀な数だなあ...

と、声に出さずにつぶやいた私は、
その刷り部数が無謀な数だということを
実は、体験として知っていた。

 

 


27日、オフ=オフセット印刷では?との情報をいただきまして、一部訂正いたしました。

正しい情報ありがとうございます。まだよく分かっていないことも多いので、突っ込み歓迎です。

 

 

※オフライン
ネット上でのサイト運営等といった活動をオンラインというのに対し、
イベントなどで現物を売ることをオフライン活動という。

 

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