オルタナティブ・ブログ > 腐女子という市場(マーケット) >

40代で同人デビューしてしまった著者がその現場を体験しつつ腐女子を自認する立場で観察する幻の腐女子市場(マーケット)。はたしてそこに市場はあるのか、ないのか。デビューは10代が当たり前なコミケの現場などで突き当たる難問に頭を悩ませ、時に大失敗しつつの体験談を含めた、観察ブログ。

あらかじめ閉ざされた市場への参入~1~

»

自社や自分のサイトやブログを
検索エンジンで上位に表示されることに血道をあげる人々がいるのを他所に
検索エンジンに引っかからないために血道をあげる人々がいる。
同人系(特に腐女子系)の二次創作サイトの人々だ。
そりゃービジネスと関係ないサイトだからでしょ?
というのはカンタンだが、全く無関係かというとそうでもない。
メニューに「オフライン」という項目があるサイトは
コミケや通販等で自費で刷った本を売っているのだから、
宣伝や売り込みの意図が皆無ではない。
むしろ、宣伝したいし売り込みたいのだ。

ではなぜ彼女たちは検索に引っかからないための
「検索避けという呪文」を唱えるのだろうか。

 


産めそうな神様とメールで妄想語りなどを、
「是非、この妄想をあなたの絵で見てみたい」
とは流石に書けないものの、そういう気持ちを込めてやりとりしていたら、
(いやはや、相当にイタイタしいオバさんだと思う。。。)
神様から
「ご自分で描いたらいいと思いますよ」
というご宣託を賜った。。。(イタすぎて穴があったら入りたい・笑)

サイト構築など、もう何年もしていない。
仕事上で必要なサイトも数年放置してある、
という自堕落な状態であるにも関わらず、
ご宣託を賜った私は、
二次創作サイトを立ち上げることにした。
参考に、同じジャンルのサイトをいろいろと観察してみる。
すると、
蛇の道は蛇、ここにはここにしかない仁義があるのだった。
それは、
「検索避け推奨」というものだ。

全然関係ない人々がカンタンにそこにたどり着けないように、
二次創作系のサイトは「検索避け」というものが施されている場合が多い。
例えば、少年ジャンプの連載漫画などが大好きな(腐ってない)いちファンが、
その情報を集めようとして検索した時に
腐女子系の二次創作サイトがヒットして
不愉快な想いをしてしまったら申し訳ないではないか、
という気遣いのようだ。

私のハマりものは、
キャラクター名=国名、という擬人化ジャンルだったために、
その「検索避けの呪文」は徹底されていた。
(確かに...日米安保問題、鬼畜米英、フランス文学等のワードで検索して
 引っかかってたら、うひゃーって気分になるかもね...・笑)

「※検索避けされた同ジャンルのサイトのみリンクフリー」

という注意書きが、
たいていのサイトのトップに掲揚されている。
つまり、

「検索避けをしないと仲間には入れない」

ということでもあるのだ。

 

Comment(4)