ファイル交換ソフトユーザーの逮捕者10人に、即刻使用中止を
先日、京都府警生活経済課ハイテク犯罪対策室と五条署によって、Winnyユーザーの3人が逮捕されました。この件についてはACCSのWebページにニュースリリースを出しているので参考にしてください。私の公式コメントもアップしていますが、今回は改めてこのことについて触れたいと思います。
今回は、逮捕された人物のうち1人がウィルス作成者であったことで大きく注目されましたが、逮捕された3人が他人の著作物を無断で公衆送信したという事実に間違いはありません。もちろん、他人のパソコンに被害を与えるウィルスの配布は許されるものでもありません。
以前のブログでも触れましたが、Winnyユーザーのほとんどが、他人の著作物をタダで利用しようとしていることは疑いようがありません。さらに、Winnyは、その性質上、ネットワークに参加した時点で違法な送信行為に「加担」していることになります。いまや、Winnyネットワーク上の「行動」は、技術的には確実に捕捉できる状況になっています。著作権侵害行為者は、今後も次々と摘発されていくことになるでしょう。
昨年ACCSが実施した「ファイル交換ソフト利用実態調査」によると、ファイル交換ソフトの利用者はインターネット利用者の9.6%になっており、著作権侵害対策を進めている立場から危機感を持っています。今回の摘発でWinnyユーザーの逮捕者は合計で8人、WinMXユーザーも含めると10人になったわけですが、ShareやLimewireといった別のファイル交換ソフトのユーザーも増加しており、今後は、さらに強い姿勢で侵害行為に対処するつもりです。
現在もファイル交換ソフトを使って著作権侵害を行っている、または加担しているユーザーには、その行為を今すぐ中止するようここに忠告しておきます。