ベンチャーが新卒を採用するか:当社の採用は新卒採用がほとんど
大木さんが、「ベンチャーが新卒を採用するか」という話題をUPされていて、当社は社歴は長いのでベンチャーかどうかは悩むところですが、社員数25人くらい、製品事業を立ち上げるなど新しいことにチャレンジしているので、まあ、一応ベンチャーということにして・・・
当社の採用は基本的に新卒がほとんどです。中途採用もちらほらありますが、割合としてはほとんどが新卒採用です。今年もすでに新卒を2人内定しています。
しかも、入社後に辞めずにがんばってくれている人の割合も、新卒採用の人の方が高い気がしています。
新卒採用のメリットは、なんといっても、いろいろな意味でフレッシュな人が採用できる点で、
・自分の将来に夢と希望を持っている
・すれてない:素直に吸収することができる
というあたりは大きな魅力です。他の社員たちにも良い刺激を与えてくれます。
一方で、即戦力になるかどうか、という心配がありますが、当社の場合は内定後、できる範囲で遠隔アルバイトをしてもらいながら、仕事の進め方や考え方、もちろん技術などを身につけてもらいます。学生さんにとってはお小遣いになりますし、なによりも馴染むことができることと、入社時点から自分のある程度のポジションを想定できることが大切だと感じています。
また、採用の判断も大切です。このあたりは、以前、「新卒採用」「ユニークな求人面談」という記事で書きましたが、
・コンピューターが好きか?
・こだわりがあるか?
・熱い思いがあるか?
・コミュニケーションできるか?
というあたりがポイントです。一時期あまい基準で採用して、結局数年以内にみなついてこれなくて辞めてしまったという経験があるため、かなり厳しく判断します。
実は、採用する側の工夫も必要だと感じています。学校に「誰でもいいからいい人を」と言ってもだめで、「ネットワークオタクを」「自力でもの作りを楽しんでいる人を」という感じに、具体的に希望を言いますし、ホームページやブログで、どんな仕事どんなやり方でやっているかなどを発信することで、学生さん側から、「そういう環境で一緒にやりたい」と思って応募してくれることが期待できるのです。その効果のおかげで、最近は応募者がかなり当社の望むタイプと一致しており、面談するとすぐに意気投合できる人が増えています。
新卒でも、
・私はこんな事業を立ち上げたいと思っている
・3年以内に事業部を自分で立ち上げたい
・すでに個人で会社のシステムの相談を受けて小遣い稼ぎをしている
・こんなサイトを自分で立ち上げて管理している
という感じに、バリバリ楽しんでいる人はたくさんいます。今のメンバーでも、
・Y君:3年で事業を立ち上げたい→リーダー
・T君:アルバイト時点で上場企業に当社の名前で提案をしに行った→リーダー
・4月入社のH君:すでに製品開発・サポートなど、大活躍
などなど、新卒ですぐに大活躍してくれています!そんなメンバーたちは、社員紹介のページでみることができます。
社員紹介のページ
若手社員紹介のページ
もちろん、中途採用のメンバーたちも同じように大活躍してくれていますが、新卒採用は大変という印象は全く持っていない感じで、むしろ中途採用の方が良い人と出会うのが大変、と感じています。当社の中途採用メンバーはほとんどが、社員の学生時代の友人とかです。
今年内定した二人もかなりのパワーを持っていて、今からワクワクしています。やる気溢れるメンバーこそ会社の一番の財産です。まだ残念ながらそれほど儲かっていないので、待遇面でウハウハ状態にはほど遠いのですが、少なくとも仕事のやりがい面では楽しめる会社になりつつあり・・・というより、メンバーたちがそういう会社に自らしつつあります。
学生さんに望むことは、「言われればなんでもやります」ではなく、「こんなことがやりたい」「こんなことなら自信がある」という考え方です。そして「将来はこうなりたい!」という熱い思いですね。そういう人なら、むしろ新卒採用の方が会社もメンバーも良い方向に向かうと感じています。