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プログラミングでメシが食えるか!?

たまにはイヤホンの話題

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このところ毎週全国のどこかに出張が続いていて、毎週が新鮮で楽しい反面、身も心もクタクタボロボロという感じです。

そんな時にはやっぱり気分転換・ストレス発散が大事ということで・・・イヤホンを結構買いました。もちろん、買うだけでなく気に入らなかったものは売ってもいますが、聴いてみないと好みかどうかはわかりませんし、お店で短時間聴いただけでは本当に好きかどうかはなかなかわからないものです。

これまでに何度か紹介したように、自作で好きな音も作ってきましたが、「ダイナミックドライバーの壁」があります。イヤホンのドライバーユニットはダイナミック型、BA型、EST型など様々ですが、BAやESTは汎用品がそれなりに買えます。しかし、ダイナミック型は中国から安物は販売されているものの、BAに比べると質がイマイチという感じで、どうしても自作する時にはBA中心になってしまいます。BAでは低音の深さ・広がりに限界があるので、どうしても自作できない音は完成品を買うしかないのです。

ということで、いろいろ調べているうちに見つけたOpenAudioのMarcuryが私の好みではないかと思ったのですが、日本では正式に取り扱いがなく、お店にもまず置いてないのですが、新品で6万円以上しますので、さすがにとりあえず買ってみるというわけにもいかず、悩んでいたら、中古屋さんで見つけました。

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まずは初期型らしきロット番号のものが大阪の中古屋さんで売られているのを見つけ、大阪出張ついでに視聴した瞬間に気に入って購入!本体だけだったので、やっぱりケースやケーブルも欲しいと思っていたら、その後、秋葉原の中古屋さんで後期型が売られているのを見つけて買ってきました。

低音がダイナミックドライバー1個、中音にBA2個、高音にBA2個の構成です。

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Mercuryは前期・後期で音が違うと言われていて、さらに後期の直前モデルもあるようですが、前期に比べて後期は低音が抑えられて高音が伸ばされた感じです。私が簡易的に測定してもそんな感じですし、聴いてもすぐにわかります。音は人によって聴こえ方も好みも違うのですが、私は前期型の方が好みでした。

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インピーダンス特性はほとんど同じですね。

Mercuryはとても気に入っているのですが、同じ趣味の息子がいろいろと良いイヤホンを買ってきたりして煽ってくる?ので、私もさらに好みのものはないかと探していたところ・・・実はEmpire EarsのXシリーズは私の好みなのではないか?と思い、秋葉原のイヤホン屋さんに行って視聴できるものは全部聴き比べてみました。そのまま中古売り場に行き、たまたまValkyrie MK2のアウトレット品を見つけたので聴いてみたら・・・お買い上げ〜!

Valkyrie MK2は低音がダイナミック型1個、中音にBA1個、高音にEST1個とシンプルな感じですが、パワフルでキレのある低音と、爽やかな高音がたまりません。とはいえ、少し元気すぎる音で、聴き疲れする時もあります。

視聴していて少し古いモデルながらとても気に入ったLegend Xというモデルもずっと気になっていて・・・大阪出張ついでにイヤホン屋さんに中古があるのを視聴しに行ったところ・・・お買い上げ!Legend Xは低音ダイナミック2個、中音にBA2個、中高音にBA1個、高音にBA1個、超高音にBA1個と7個もユニットを使っているのですが、とても自然な音です。

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左がValkyrie MK2、右がLegend Xです。どうみてもValkyrie MK2の方が高そうに見えますが、定価も中古価格もLegend Xの方が上です。ユニットがたくさん入っているLegend Xの方が小さいのが不思議な感じですが、途中で全モデルのサイズが大きくなったのでした。

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どちらも傾向としては似た感じの周波数特性ですが、Valkyrie-Mk2は5kHzあたりの盛り上がりがあり、華やかな音になります。低音もValkyrie-Mk2の方が強いので、派手で元気な音です。

Legend-Xはとても自然な音で、低音はゆったりしており、高音も綺麗に広がりのある音です。

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この2つのインピーダンス特性はかなり違い、Legend-Xは10Ωを超えているのでまだしも、Valkyrie-Mk2は低い周波数で3Ωくらいという感じで、アンプにはかなり負担がかかる特性で、アンプによって音がかなり変わると思います。実際に周波数特性を測定する時に、AnalogDiscoveryのイヤホン出力直結だと低音側が弱くなってしまい、ヘッドホンアンプを間に入れて測定しました(Legend Xも同じ条件で測定)。電源がしっかりしたデジタルオーディオプレーヤーで聴くのと、スマホなどのイヤホン出力で聴くのではかなり音が変わると思います。

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大体私が好きな音は、周波数特性でこんな感じの中域が少し弱くなった、いわゆるドンシャリタイプです。今回紹介した4つとも同じような周波数特性ですね!

出張先のホテルでも、飛行機での移動中でも、ポータブルオーディオは持ち歩いて聴くことができ、良い音に癒されます。物欲が満たされることでストレス発散にも役立つ、私にとって大事な趣味なのでした。

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