会社の未来を考える会の様子
このあたりの記事で書きましたが、会社の責任者会議を「会社の未来を考える会」に改名し、約1ヶ月が過ぎました。相変わらず発言する人としない人の差は結構ありますが、議論はそれなりに熱く盛り上がることも増えてきました。
内容としては、実際にどうするかを検討しなければならない課題の相談のほかに、今後の事業展開などに関しても議論しています。ちょうど年度末ということもあり、来期の事業計画に関する議論も熱い話題です。
ここで私が進行役として気をつけているのが、「批判も悪くはないが、それならどうするか?」という点です。他の人の発言や考えを批判するのは簡単です。たとえば、最近売上がパッとしない苦しい事業の今後を語る人に対し、「そもそも業界が冷えているのだから何をやっても意味がないだろう」というのは簡単なことです。しかし、単に批判ばかり出てくると、場の雰囲気が沈んでしまうのです。ミーティングは前向きな議論をすべきであり、わざわざ意気消沈するための話をする場ではないのです。
幸い、「それなら、あなたならどうしますか?」と問いかけるメンバーもいますし、私も「批判するだけの発言はNG」と最初から言っていますから、とことん暗くなることは避けられているのですが、ミーティングでは十分注意しなければなりません。
私は、いろいろなところで書いているのですが、「目標は明るく前向きなものでなければならない」と考えています。たとえば来期の事業計画を考え、発表するときに、「業界は冷え込んでいて、この先は苦しい展開しかない」というような発表をしたら、聞く人たちが沈んだ気持ちになってしまいます。そんなことなら発表しない方がマシです。
どの業界も楽に稼げる時代ではないことは誰もがわかっていることであり、だからこそ、些細なことでもチャレンジするような、前向きな目標設定をしたいものです。議論も目標も、暗く落ち込んだ状態では駄目です。