読み上げソフトで原稿を推敲
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文章を書いたら音読せよ。推敲の心得としてしばしば見かけます。「読み上げソフトを使う」という人の話を聞いて、試してみました。
書きかけの原稿を読ませていくと、たしかにハッと引っかかる部分があります。
そのような上司はあなたの現在の仕事に高い評価を与える一方で、新しい挑戦の機会を提供することには消極的になるでしょう。
……長すぎるわけではない(58文字)のですが、聞いてみると引っかかりがある。
うーん、「一方で、」がよくないですかね。一文まるまる書いておいて「一方で、」とつなげてしまうと、聞き手は「お、ほんとうに言いたいことはこの先に来るのか」と思います。最後まで聞いてから、「たしかに、上司はAする一方でBしないな」とか、全体に対する判断をくだします。
気にするほど複雑ではない気もします。だから読んでいる分には問題を感じなかったのかもしれません。ですが、改良の余地はありそう。
以下のように、言いたいことは後半にありますよ、と早めに示唆するか、
そのような上司は、あなたの現在の仕事には、高い評価を与えます。しかし、新しいチャレンジを提供しようとはしないでしょう。
あるいは言いたいことを先に持ってきた方がよいですかね。
そのような上司は、あなたに新しいチャレンジを提供しようとはしないでしょう。しかし現在の仕事には、高い評価を与えてくれます。
なんにせよ、いろいろ勉強になりました。なお、「おしゃべりテキスト」というフリーソフトを使いました。作者に感謝します。
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