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日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

マリリンにはかなわない

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モンティ・ホール問題(Wikipedia)というのをご存じでしょうか。もしご存じなく、クイズにご興味のある方は先のリンクからどうぞ。簡単そうに思えるのに正解を見てもなかなか腑に落ちない、なんともイライラする問題です。

これに、コラムニストのマリリン・ヴォス・サヴァント氏がコラムで回答を寄せました。世界で最も高いIQの持ち主としてギネス認定され、有名になった人物です。『読者から「彼女の解答は間違っている」との約一万通の投書が殺到した』(Wikipedia)とのこと。インターネット以前の時代の話ですから投書はsnail mailだったはず。封書が1万通ってすごいですよね。史上最大級の「炎上」かも。しかし、結局は彼女が正しかった。

なんとなく歴史上の人物のように思っていましたが、あるとき、まだ同じ雑誌に同じコラム(Ask Marilyn)を書き続けているのを知り、RSSリーダーに登録しました。ときどき読んでいます。

今月の最初には、こんなクイズ(読者からの投稿)が載せられていました。

友人の家から私の家まで、1台のバイクで行きました。最初は私が歩き、彼がバイクに乗りました。数ブロック進んだところで彼はバイクを停めて歩き出します。私はバイクのところまでたどり着くとそれに乗り、彼を追い越して数ブロック行き、バイクを停めて歩き出します。彼はバイクのところに着いたら、バイクに乗ります。これをずっと繰り返しました。

つねに、すくなくとも2人のうち1人は歩いていました。1人がバイクに乗っていたときもあれば、2人とも歩いていた時間もあったということです。私はバイクを使わないよりは速く移動できたと思うのですが、そうではないという人もいます。どちらかが常に歩いていたのだから、バイクを使っても使わなくても同じだというのです。どちらが正しいのでしょう。

Sunday's Column May 2, 2010 | Parade.com

よかったら、読み進める前にちょっと考えてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マリリンは「私」が正しいと言い、同意できない人たちがプチ炎上を起こしていました。でも結局は、今回もマリリンが正しかった。これって「モンティ・ホール問題」騒ぎに似ているなあとハッとして、エントリを書きたくなった次第。今回はモンティ・ホール問題に比べればずいぶんシンプルですけどね。

と偉そうにいいつつ、僕も反射的に「どちらかが常に歩いていたのだから、バイクを使っても使わなくても同じ」でしょ!と思ってしまったクチ。あー、マリリンにはかなわない。

彼女が間違っていると頑なに信じる人から激烈なトーンのコメントが寄せられるようになったためでしょうか、 しばらくして ”That Biking Puzzle” という補足エントリが立ちました。

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