オルタナティブ・ブログ > 発想七日! >

日々の「ハッ、そうなのか!」を書き留める職遊渾然blog

関係代名詞萌え

»

"Why We Do What We Do"というタイトルの本があります。直訳すると「我々がすることを我々がする理由」あるいは「なぜ我々は、我々がすることをするのか」という感じ。日本語として不自然でない程度に丸めると「我々がそれをする理由」でしょうか。ちなみに邦題は『人を伸ばす力―内発と自律のすすめ』です。とてもよい本。

なぜかこの手の、関係代名詞が付いているタイトルがかっこよく思えてしまいます。きっと心のどこかで英語らしい表現の象徴のように感じているのでしょう。

この「関係代名詞入りタイトル萌え」とでもいうべきもののはじまりは、レイモンド・カーヴァーの"What We Talk About When We Talk About Love" だったような気がします。村上春樹は「愛について語るときに我々の語ること」と訳していました。つい最近では、『書きだすことから始めよう』の表紙に添えられていた原題 "Wishcraft: How to Get What You Really Want" に目を引かれました。

 

研修用に副読本を作ろうと思い立ち、先々月くらいからせっせと書いていました。本文が書き上がり、表紙をデザインしてくれた方が、試しに英語のタイトルを付けてくれました。ハッとしましたね。そういえば百円ショップの文具にだって、なんだかそれらしい(時にはかなり怪しい)英語が付いています。英語でひと言添えるのは、いまや日本の伝統なのです。

どうせ英語のタイトル入れるなら、関係代名詞入りのタイトルを入れたい。英語のタイトルなんか誰も読まないと知りつつ、もはや本文の校正そっちのけで、半日くらいあれこれ考えて数十の候補をノートに書きつけました。しかし、どうもしっくり来るものが作れず……とうとうあきらめてしまいました。

ちなみに本の内容は問題解決のサイクルをまとめたもので、タイトルは『問題解決クイックガイド ~ 行動を成果につなげる9つのステップ』です。英語のタイトルは “The Quick Guide to Problem Solving: Finding the Right Means to the End” としました。あー残念。

しかしまだあきらめていません。オンデマンド出版のサイト(booknest)で作ったので、何百部を刷ってしまったわけではないのです。コストはちょっとかかるかもしれませんが、改版のときに再挑戦しよう。かな。

 

(追記)

『サーフ・リアライゼーション』あらため『SURF IS WHERE YOU FIND IT サーフィンの神様、ジェリー・ロペスが綴るライフスタイルストーリー』もありました。”Surf is where you find it” が原題。

Comment(2)