Microsoft Wordの要約機能で、文章の論理構造をチェックする
「Wikiで原稿を書いて未来の読者と共有する」というエントリで、レビューアを募集しました。おかげさまで現在8名の方がwiki上の原稿を読んでコメントを寄せてくださっています。そのコメントを読みながら、本の内容を修正したりしています(まだ募集しています!)。
内容についてはそのようにして改善していけそうなのですが、内容の良し悪し以前に文章の「分かりやすさ」を簡単にチェックする方法がないものかと考えておりました。
文章は、パラグラフ(段落)があって、各パラグラフにはトピックセンテンス(要約文)があるべき。なんて、よく見かけますよね。たしかに、そうなっていると分かりやすい。うまく要約できていれば、トピックセンテンスだけをつないで読んでいっても大意は掴めるはず。そこで、Microsoft Wordの要約機能で、文章の論理構造をチェックすることができるかどうか挑戦しました。
右は、試しに原稿をWordに流し込んで、25%に要約してみたもの。実は、ここはピラミッド・ストラクチャーをきちんと書いて、(わざとらしいまでに)構造化した部分。もっとも出来のいいところです。
一方で、右のように、そうでもない文章も多々あります。うーん、要点はそこじゃないんだけど……という感じ(笑)。
そもそも、 Wordはどのようにして文章を要約するか。ヘルプを読むとこんな感じです。
要約の作成機能を使うと、文書が文単位で分析および評価され、要点となる箇所が特定されます。文書内で頻繁に使われている語句が含まれる文は、評価が高くなります。評価結果のレベルは % で表示され、その数値を選択または入力して、要約レベルを指定することができます。
(Microsoft Word 2002 のヘルプより)
なるほど。複数の語句を要約して言い換えた場合などは、要約としての評価は下がるということですね。
というわけであまり依存できなさそう。とはいえ、「Wordはなぜここを要約文と解釈したのか?」などと考えてみると、文章を直すヒントが掴めます。なかなか面白いですよ。