「不都合な真実」を観てきました
映画「不都合な真実」を観てきました。ぜひ観るべきだと多くの方が勧めてくださったことに加え、アル・ゴア氏のプレゼンテーションが素晴らしいという評判を耳にしたので。
説得力のある内容でした。ところどころゴア氏の個人的な経験や想いが挿入され、ほかならぬ氏がこの問題を語る意味が観る側に伝わる構成になっています(いわゆるストーリーテリングの作法です)。
中国での講演シーン。少女が手を挙げ
「私たちは何をしたらよいのですか?」と問いました。答えて曰く、
「事実と意見を区別しなさい。それが科学的に確かめられた事実であり、問題だと思うならば、行動しなさい」
正確には覚えていませんが、こんな答えでした。「私の言うことを信じなさい」的なことを言わず、聞き手に自分で考えることを促す態度が素晴らしい(「科学的」というのもしばしば曲者ではありますが…)。
プレゼンテーションについても、勉強になりました。2000年の大統領選挙の時には、なんとなく重い話っぷりという印象を持っていた(クリントン氏が話上手でしたしねー)のですが、かくも雄弁な方だったとは。時にユーモラスに、時に深刻に、よく「伝わる」プレゼンテーションでした。
映画の中で、この講演は1000回以上やったと言っていましたので、かなり慣れてもいるのでしょう。しかしそれ以上に、彼が信念を持って話しているからこそ伝わるのかな、と感じました。
頭と心の中に本当に言いたいことがあって、聞き手にもそれをぜひ伝えたいと願っている。そのように感じさせる話し手には思わず引きつけられるということはありませんか?スピーチの秘訣の半分は、まさにそこにあるのです。
― デール・カーネギー 『話し方入門』 p23
(参考)
地球温暖化を防ぐためにできる10のこと(『不都合な真実』より) - *ListFreak