メルマガから 罫線(―)や行頭記号(■●▼※)を減らせないか
»
毎週金曜日に、運営しているサイトのユーザーの方にメールでお便りを出しています。
先週思うところあって、これまで付けていた罫線・枠線と行頭記号(■●▼※)の類を極力無くしてみました。
なぜそう思ったか。
- 装飾の本来の目的は「読みやすさ」のはず。長いメールをセクション毎に罫線で区切ったり、行頭記号を付けたりすることで、読みやすさが向上するのは明らか。
- しかし、副作用もありそう。
- 時間が経つにつれて装飾過剰になる傾向がある。これは、一度作成したテンプレートに準拠しつつ、さらに特定のコンテンツを目立たせようとする工夫が積み重なっていくためかと思われる。
- 罫線や記号が過剰に使われると、相対的に「文字」が埋もれ、スキャンしづらい。ここでいうスキャンとは、ページをざっと眺めて興味のある単語を探すこと。
- メルマガのようなフォーマットを仕事やプライベートで使うかといえば、使わない。明らかに「メルマガっぽい」体裁は、むしろ読み流されるリスクが高まる。
そこで今週、メールマガジン(対象はHTMLメールでなくテキストメール)の体裁を再考するためのガイドラインを考えておりました。ミーティングの待ち時間に手帳にメモした内容をまとめ直します。
- 内容と構造
- そもそも、本当に伝えたいことに絞る。長くしない。
- 「目次」は必要か?目次が必要なほど長いメールが、本当に読まれているか?キーワードを注意深く選んで語りかける、短い概要文の方が効果的ではないか?
- 複雑な構造にしない。章―節―項のような構造をテキストで表現しようとすれば、装飾文字に頼りたくなる。章―節で済ませられないか?
- 表現
- 区切りは罫線でなく空行で済ませられないか?現在のデザインをリセットし、罫線は章の区切りだけに使うというルールで再デザインしたらどうなるか?
- リストは行頭記号でなくインデント(+空行)で表現できないか?■●▼◆の類は、使えば使うほど目立たなくなっていく。
- 行頭記号は一貫性を持って使われているか?目立つ順(■●▼◆・など)に並べた上で、使用ポリシーを決めよう。
- 長めの文章を配信しているなら、文章を読ませる工夫があるか?適切な小見出しなど、長い文章の構造を明らかにする装飾ならば読者に有益。文章の部分だけ段落を一字下げて始めると、なぜか文章らしい体裁になり、「じっくり読むところだな」というメッセージが送れる。
- トーン
- パーソナルに。しかし時候のあいさつでは意味がない。テーマに即した小咄(時事ネタや考察など)を探しておきたい。
- 「語りかけるが問いかけない」を基本路線に。つい反応が欲しくて問いかけたくなるが、過剰に問われるのは読み手には負担。読者に問いかける質問は厳選しよう。
「制約は創造の母」です。一度厳しい制約を課してみることで、本来の目的である「読みやすさ」に即したデザインが見つかるかも知れません。
その点では、使える文字の少ない英語のメールマガジンが参考になるのではないかと思い、メールボックスを漁ってみました。残念ながら、ハッとするような体裁のメルマガは見つかりませんでした。明日発行のメールニュースはどうしようかな。
SpecialPR