GWの大掃除:好奇心はその場で満たしておこう
【黄金の金曜日】は、今週はお休みにします。今日はGWの最中なので、敢えて"Thank God, It's Friday!"という感じでもないですし。
GWはお掃除向きの休日ではないでしょうか。大掃除といえばふつうは年末年始ですが、何しろ寒いですよね。GWは温かいし晴天になることも多いので、水を使うような掃除もむしろ気持ちがいいのでは。ということで昨日は掃除に充てました。
雑誌や書籍などを整理しながら改めて思うことは、情報は「その場」で吸収したり咀嚼しておくべきということ。その理由は大きく二つありそうです:
- 「機」を逸してしまうことで、情報処理の切れ味が落ちる
もともと、新聞の切り抜きなどは、何かに「ハッ!」としたので捨てないで取っておいたはず。しかし、人をして「ハッ!」と思わしめるものは、その瞬間にその人の頭を占めていた興味や知識のコンビネーション。その「機」を逃すと、容易に再現できるものではありません。 - 発信することで得られたはずのメリットを享受できない
何か「ハッ!」とするような思い付きや発見を素早くまとめて発信できれば、- その作業自体が記憶に定着させる効果を持つ
- フィードバック(blogであればコメントやT/B)によって学びが深まる
一方、敢えて情報を片っ端から処理しないで「やり過ごす」メリットもあります。その最たるものは、実は大した話じゃない記事を読まずに済ませられること。週刊誌などの切り抜きを読み返してしばしば感じるのは、
- 時事問題は、自分の専門に関係しない限り、あとから良質なまとめ記事を読めば十分。リアルタイムで追い掛ける必要なし
- 予測記事、特に短期の予測記事は、惑わされるだけであまり役に立たない
ということ。少し間を空けることで、個人的に重要だと考えている
- 自分の研究テーマに関連する、何かの兆しかもしれない出来事(事実)
- 本質的な原則
- 大きな潮流を考える材料となる長期予測
をフィルターしやすくなるような気がします。
……という訳で、遅まきながら2005/9/3の週刊ダイヤモンドにあった、ピーター・ドラッカーの『新しい現実』から。
今日あらゆる教育機関が、学生生徒に対し、組織の一員として成果をあげるための初歩的な技術を与えていない。自らの考えを口頭あるいは書面で、簡潔、単純、明確に伝える能力、人とともに働く能力、自らの仕事や貢献や経歴を方向づける能力、そして何よりも組織によって自らの望みを実現し、何ごとかを達成し、自らの価値観を実現するための能力を身につけさせていない
プレゼンテーション。コミュニケーション。キャリア・ビルディング。そして組織と個人のビジョンの調和。「個が立つ社会」を理念とする当社のサービスメニューを考える貴重な材料(へのリンク)が、何ヶ月も部屋の端に埋もれていました。チクショウ。