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グローバルポータル検討時のポイント

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 このところまたポータルやグループウェアに関する問合せが増えていると書いたが、ことポータル案件については、国内だけでなく海外も含めたグローバルポータルへのバージョンアップ案件というのが増えている。日本企業のグローバル化の流れからいえば、当然といえば当然の流れであるが、日揮をはじめとした先進企業が2003年頃からグローバルポータルを構築してきたのをみている私としては、やっとかという印象ではある。

 さて、グローバルポータルだからといって、通常の企業情報ポータルの場合で検討するポイントが異なることはあまりないのだが、グローバルポータルならではの検討ポイントがいくつかあるので、以下に簡単に書いておく。

  1. 接続環境の確保
    特に海外の場合、安定したネットワーク環境を確保できるかを確認する必要がある
    接続性を優先してインターネット経由での接続を採用する場合、セキュリティ面での考慮が必要
  2. 他言語対応
    一般的なパッケージでは多言語対応はしているが、これはあくまでメニューレベルでの対応であり、ポータルからアクセスする各コンテンツの言語については議論しておく必要がある
  3. ユーザ管理業務の制度・運用設計
    一般に日本国内より海外のほうがユーザの流動性が高い。海外現法での採用者の対応含め管理・運用の手順や体制を検討しておく必要がある
    ユーザ管理を国内に一元化する場合、異動に伴う電子申請機能や休眠ユーザのチェック機能などの実装も検討する
  4. ロール、アクセス権(ACL)の設計
    前述のユーザ管理と絡むが、国ごとにユーザのロールを別々に管理することは困難
    グローバルでロールを統一し、コンテンツもできるだけ少数にグルーピングしてACL設定を行う
 このうち1と2は、ネットワーク管理とコンテンツ作成・管理の話で、ポータルそのもののポイントしては後ろの2つになる。
 なお、通常の企業情報ポータルの場合の検討ポイントなどについては、以下の過去の記事を参照して欲しい。
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