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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

プロジェクトのタスク(課題)管理を省力化してくれるツール「Colabolo」と「MatrixBase2.0」

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 イマヒマがチームコラボレーションツール「Colabolo(コラボロ)」の無償β版を発表している。Adobe AIR上で動くアプリケーションで夏には有償の正式版もリリースされるようだ。

 早速インストールして画面を見てみた。コラボレーションツールという大くくりから、ちょっと前のGrooveアリエル・プロジェクトA、最近だとGoogleのWAVEのようなポストグループウェアを目指す製品化と勝手に思い込んでいたが、どうやらもう少し用途を絞ったプロジェクト内タスク(ToDo)管理の支援ツールのようだ。

 中規模以上のプロジェクトを遂行する場合に必ず発生してプロジェクトリーダーの手を煩わせる”タスク管理”。日々発生するバグや課題、要望や確認事項などをスケジュールを遅延させることなく消化していくのはプロジェクト管理の肝でリーダの腕の見せ所ではあるが、反面毎週毎週進捗会議を開催して、新しいタスクの発生と担当者への割り当て状況の確認、そしてその進捗内容を確認するのは結構な手間だ。タスク一覧のEXCELシートや進捗会議のための資料を作るだけでリーダが忙殺されてしまい他の事に時間を割けなくなってしまうことは多い。

 この分野に特化した製品では他には鉄飛テクノロジーMatrixBase2.0という製品がある。こちらもプロジェクト内のタスクを共有・整理するツールだが、インターフェースは多くのプロジェクトリーダーが昔から使っているEXCELライクになっていて、プロジェクト内のタスク状況をEXCELの表に簡単に出力できるような連携も実現している。
 Colaboroも同様なツールだが後発ということとWebで動くシステムということでより細かい部分で機能強化がされているようだ。例えばタスク毎にコメントを付与してディスカッションしたりプロジェクト全体での新着情報はリアルタイムにInboxに集約して確認できたりする。
 利用時の最初のハードルとなるタスクの登録についても、あらかじめ「課題」「不具合」「問い合わせ」「承認申請」「文書管理」「受注」といったテンプレートが用意してあるので、登録者は進捗(ステータス)をどのように管理するかということだけを意識してテンプレートから選択をすれば簡単に登録できる。数が増えてきたタスクをいろいろなフィルタで絞り込んで分析・閲覧できるのはMatrixBase2.0と同じだ。

 参考までにColaboloのマニュアルページに載っていた画面を以下に掲載する。

 まだちょっと試しただけの段階だが、数名という小規模から十人ちょっと位までの小さめのプロジェクトだとColaboroのようなインターフェースのほうが使いやすい気がする。逆に何十人という大規模プロジェクトでタスクが1,000とか10,000単位になる場合はWebよりはMatrixBase2.0のようなEXCEL形式のほうが管理しやすいのではないか。

 あとColaboroはAIR上で動くというのもポイントだ。AIRだと多少重くはなるがネットワーク越しにWindowsでもMACでもLinuxでも共通的に使える。最近のプロジェクトチームの場合社内外混成部隊で、各自が使っているPCもばらばらというのは良くあることなのでマルチプラットフォーム対応は必須だろう。

 もうちょっと試してみてまたレポートをしてみたい。

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