オルタナティブ・ブログ > ナレッジ!?情報共有・・・永遠の課題への挑戦 >

エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

ヤンチャな検索エンジンはそれはそれで使える

»

 先日Googleが情報共有&コミュニケーションプラットフォームとしてWAVEを、そしてMicrosoftが新しい検索エンジンとしてのBingをほぼ同時に発表した。どこかで誰かが書いていたがこれらはお互いのコア・ビジネス分野への挑戦状ともいえるサービスだ。これでついに本気の殴り合いが始ったわけで見ているこちら側としてはとても面白い状況になりつつある。

 さてそのMicrosoftのほうのBingだが試しに昨晩ちょっとだけだが使ってみた。いや確かに検索結果に出てくるものがこれまでのGoogleやYahoo!とはちょっと違う印象でなかなかに面白い。一部でこのヤンチャな検索結果を見てBingを「エッチ系検索」なんて揶揄しているけども、いかに他人が知らない情報を持っているかというのが差別化のひとつに繋がるコンサルタントやアナリストという商売をやっている身としては、動画はともかくウェブ検索や文書検索で他の検索エンジンと違う検索結果を出してくれるというのは、その結果の信頼性をさておいても使い道はある。
 自分の名前を検索するエゴサーチや他人の名前を検索する人物&ノウフーサーチの用途にしても今まで見つからなかったひょんな情報が出てくるのことがあって面白い。

 そういえば昔に百度(Baidu)がリリースされた初期の頃にやっぱりヤンチャで他と違う検索結果を返してくれていたが、その後徐々に調教(改良)されて最近は、他と比べて特にユニークな結果を返してくれる印象はなくなった。

 Bingも直にクローリング対象を絞るように調整されたり、検索エンジンマーケティングの対象になって広告側の恣意的な内容がより上位に表示されるようになるかもしれないが、今しばらくはヤンチャな検索結果を活用したい。

Comment(0)