Web2.0系ツールの企業内への浸透状況
ちょうど1年前に米ChangeWaveの調査結果を紹介したが、2008年秋の情報を見つけたので報告。
BlogやwikiといったWeb2.0発のソーシャル系ツールがイントラネットにどれくらい浸透してきているかの調査結果。全社利用と部分利用を合計した際のそれぞれのツールの導入割合は、割合の高い順に言うと
- インスタントメッセンジャー 53%
- 会議室/フォーラム 52%
- wiki 49%
- ブログ44%
- RSS 36%
- 写真/動画共有 28%
- ポッドキャスト 24%
- タギング 21%
- SNS 14%
- マッシュアップ 6%
{出所:Intranet 2.0 Webinar Oct 2008}
となっており、相変わらず欧米ではwikiの人気が高い(日本で人気のSNSはブービー)それと写真/動画共有が伸びてきていることにはちょっと注目したい。元のスライドの30Pにはトヨタ系企業でのIntranetTVの事例の画面が紹介されている。
そしてもうひとつ面白いスライドがある。こうしたWeb2.0系のプロダクトの認知度だか人気度だかを聞いたらしいのだが、トップはマイクロソフトのSharePoint、次がMediaWiki、ConfluenceといったWikiツール群と、WordPressやFacebook等のネットでの有名ツールという結果。
SharePointが選択肢に入っているのに先日新バージョンの8.5が出たNotes/Dominoが選択肢にないのは、Notes/DominoはWeb2.0プロダクトとしては認知されていないということか。興味深い。それとこれまで押さえてこなかったDrupalやThoughtFarmerといったプロダクトも後で調べておく必要がありそうだ。
{出所:Intranet 2.0 Webinar Oct 2008}
ちなみにこの図の入っていたスライドは、イントラネットのコンサルティングに定評のあるPrescient Digital Media社のFounderでありCEOのToby WardとJanus Boyeらのもので、どこかのオンラインセミナーの為に作ったものらしい。
あと参考までに類似の調査結果も紹介しておくと、 NetStrategyJMCの「Intranet 2.0 - hype, reality & future trends」というレポートにも同じようなデータがある。(図はスライド9より)