全てのコンテンツをソーシャル化するコネクト機能を使って誰と繋がるか
日本ではあまり盛り上がっていないが12月4日に米Googleと米Facebookがそれぞれ「Google Friend Connect」と「Facebook Connect」をリリースしている。これに先立ちブログベンダーの雄シックスアパートが「Type Pad Connect」をリリースしたことは先日伝えた。そしてマイクロソフトも11月に発表したWindows Liveへのソーシャル機能の追加についてこの12月から着々と実装を始めている。
MSの機能拡張を除いた3つのコネクトと呼ばれる機能に共通するのは、ホームページやブログ、メッセンジャーといった既存のツールにこれまでSNSが得意としてきたパーソナル情報の提供や招待、フレンド登録(はてブではお気に入り、マイクロソフトはつながりと呼ぶ)と言った機能である。これによって従来コメント欄やフィードバック機能を持たなかったツールもコンテンツもネットのものは全てソーシャル化されることになる。
日本のネット界ではこうしたメジャーに対してはてなが大健闘していて「Google Friend Connect」や「Facebook Connect」よりも先日バージョンアップしたはてなブックマークのほうが話題だ。これはやはり元々のBlog(日記)なりブックマークなりフォトアルバムをはてなに持っているユーザが多いことが影響していそうだ。ソーシャル機能で繋がるといっても繋がる元の人のパーソナリティというかベース基地というかそういうものがないと繋がるモチベーションにならないとか繋がりが維持できないのかもしれない。
もしこの仮説があたっているとすると、日本でコネクト系が流行る時期は、ヤフーやライブドア、アメブロ、FC2といった他のブログ基盤提供サービスがコネクト機能への対応や提供を始める頃だと言うことになる。
さて今の日本ではコンテンツ上でコネクトする以前に、拡張されたはてなブックマークで誰をお気に入りに入れてコネクトするかという事が議論や試行錯誤の対象のようだ。先日は
なんて質問がネットで行われ、その回答として、被はてブランキングを調べるブックマークレットが公開されたりもした。残念ながらこのブックマークレットはサーバー側の負荷が大きすぎると言うことで公開が停止されたが、類似のサービスとしては、「はてブ Fans Ranking」であなたのブログをたくさんブクマしてくれてる人を調べようというのがある。こうして調べた自分のブログのファンをお気に入りにいれるというのはひとつの方法だ。
あと他にもお気に入りを増やすための補助的サービスとして「好みの近いはてなブックマーカーを探そう!」というのもある。
でも私はいまのところ、自分と嗜好が近い人をお気に入りにいれるというよりは、むしろ逆に自分と若干興味分野が別の人をお気に入りに入れて思いがけない情報に出会う使い方のほうが好みだ。協調フィルタリング等の機械的なリコメンドサービスって似たような人や情報は推薦してくれるけど、期せずした偶然の出会いは苦手なんだよね。