trunc(β)がひっそりとバージョンアップ
情報洪水時代になって「通知」型サービスに注目が集まっている。通知型で代表的なツールはRSSでRSSリーダーを使って日々大量の情報を処理している人は多い。確かにLDR(ライブドアリーダ)などは機能的にも充実していてかなり便利だ。
しかし実は私はLDRやクライアントソフトでのRSSリーダーの利用を辞めてしまった。理由はいくつかある。ひとつは日々大量のFeedsが溜まってしまいそれを消化しないといけない気分に追われるのが嫌になったこと。それに業務中にRSSリーダーを立ち上げているとメール以上に都度チェックするハメになって業務に集中できなくなる。朝昼晩と定期的にチェックをすることも試みたがそうなると一件づつ読むより纏めて読みたいという感じになって、今はNetvibes上にいくつかのサイトのRSSポートレットを貼り付けて暇なときに眺めるやり方におちついた。
Netvibesはスタートページと呼ばれるマイページを作ってくれるサービスで、iGoogleやWebwag等と同じ部類に入るがポータルページに貼り込めるコンテンツ(ウィジェット)の数が充実していたので私こっちを選択している。こうしたスタートページソリューションはなぜか日本では流行らないと1年半前に書いたが、実はその後エクストーンが2007年9月からtrunc(β)というサービスを始めている。
そのtrunc(β)が10/3にひっそりとバージョンアップしたようだ。メールで送って来ていただいたプレスリリースによると今回のバージョンアップは、「trunc APIの公開」と「フリーレイアウト機能」そして「デザイン変更機能」が目玉のようだ。久しぶりにログインしてざっと見てみたが以前よりもこなれてきているし、今のところさくさくと軽快に動く。
今回の目玉のフリーレイアウト機能は今のところ具体的な用途が判らないが今後ページ上のコンテンツ(truncではガジェットと呼ぶ)の種類が増えてデスクトップ的な利用をするのであれば使い出があるかもしれない。
そしてざっとtrunc(β)ポータルを眺めて面白そうなガジェットを捜してみた。うーん、ちょっとまだまだ物足りない。コミュニティでの足あとガジェットなど日本独自的なものがいくつか見受けられるが、昨今のネットサービスの充実ぶりからするとまだまだだ。
価格コムや楽天と言ったショッピング系のサイト用のガジェットとか、日本で人気の画像系サービスpixiv、drawr、tumblrのガジェットもない。
ニコニコ動画系はかろうじてNetvibes等よりは充実しているが、trunc(β)の運営元のエクストーンはニワンゴとも絡んでいるのだからもっとコアなガジェットを出せばよいのにと思った。特定タグとか特定作者の新着動画なんてニーズ高いだろうし、ニコニコ動画の場合は既に外部にカテゴリ毎のランキングサイトが出来ているからそうしたランキングのガジェットがあると便利かも。2ちゃんねる系などとあわせてガジェットが増えて欲しい。日本企業がやるサービスなのだから日本独自というは日本で流行っているコンテンツを積極的に取り上げていってくれれば良いのに。ちょっと前に話題になったユーザ参加型のhttp://tenki.jp/とか。
今回APIが公開されたので今後はこれを使ってユーザから自作のガジェットが多数投稿されてどんどん便利になっていくことを期待している。ガジェット作成用の技術情報の開示は始まっているようだが、チュートリアルとかサンプルがジェットなど、さらなる情報の充実が待たれる。エクストーン主催でガジェットコンテストなんてやるのも良いかもしれない。
スタートページは仮想デスクトップなんかにも繋がる情報洪水時代では、注目技術(サービス)だと思っているので今後も継続的に動向は追っかけて行くつもりだ。
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