ソーシャルメディアでのユーザ行動モデル
マーケティングの分野に消費者行動を示す法則として消費者行動モデルというのがある。古くはAIDA、AIDMA、AIDAS。
そしてインターネット時代に入ってからは、電通の「AISAS」(認知->興味->検索->行動->共有)、丸の内ブランドフォーラム代表の片平秀貴氏が提唱する「AIDEES」(認知->興味->欲求->体験->熱狂->共有)、博報堂の「ABCDEEF」(認知->興味->比較->決定->体験->拡散->継続顧客)、アンヴィコミュニケーションズの「AISCEAS」(認知->興味->検索->比較->検討->行動->共有)、そしてGMOが提唱する「SAIDCAS」(検索->認知->興味->欲求->革新->行動->満足)などが新消費者行動モデルと呼ばれている。{以上、日経ネットマーケティング2007.12号P46を参考に記述}
さて今年の前半からはこうした消費者行動に影響を与えているもののひとつとしてソーシャルメディアが注目を集め、特に北米ではソーシャルメディアを使ったブランドマーケティングの将来性について沢山の識者が語っている。そんなサイトを眺めていたらソーシャルメディアでの行動プロセスなるものをみつけた。
SNSやBlog等のソーシャルメディアに参加するユーザはある一定の行動プロセスを経るというのだ。
Gaurav Mishraという人はBlogで
- 「様子見」(Listen)
- 「理解」(Understand)
- 「引き込まれる」(Engage)
というモデルを書いているし、他にはVisible Technologiesの作った資料に
- 「加入」(Join)
- 「様子見」(Listen)
- 「学習」(Learn)
- 「参加」(Participate)
- 「共有」(Share)
- 「評価」(Evaluate)
というプロセスモデルが出てきている。なんとなくあっている気がして面白い。ただこのまま頭文字をそのまま繋げると「LUE」だとか「JLLPSE」だとかでニーモニックとしてちょっと読みにくすぎて、少なくとも日本ではメジャーになりそうにない。
もうじき日本でもまた大手広告代理店あたりがもっと良い語呂合わせを持ったソーシャルメディアでのユーザ行動モデルを出してきそうだが、その前に腕に自身のある方はご自分でソーシャルメディアでの消費者行動モデルを考案して自分のブログなどで発表してみてはどうだろうか。
そろそろこうしたニーモニックもUGCから創出されるようになっても良い頃だと思うから。