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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

イノベーティブな試みをつぶす人達

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 先週のオルタナティブ・ブログで私が一番面白いと思ったのが今泉さんの「後だしジャンケンプラクティス」だった。
 
森川拓男記者が「オルタナブログ通信」で何と言おうと私にはこの記事が一番印象に残った!w)

 で、コメントしようと思ったのだがタイミングを外してしまうと共に長くなったのでエントリーにして以下に記載。

 いや、こういう人は結構いますね。特に新規事業開発の場合にいろいろな細かいことにケチをつけるだけつけて自分は手を一切動かさない人。今泉さんのおっしゃるとおりこれって単なる後出しなんで基本的に最初の数回以降は相手にしても仕方がないというのが、私の持論です。
 で私の過去の数少ない経験から言って、こういう小上司が新規開発プロジェクトの中間管理職になった場合の対処法は基本的には「あいだ飛ばし」です。該当の小上司の上司、あるいは最終責任者である役員などへの説明会や報告会を期限を切って設定してしまいます。そしてその期限にあわせてリミットをもうけ小上司には一応報告、そこで指摘されたことは反映しますが他はそのままで報告会へ望みます。その際も小上司はたいていグズルので、彼には一言「私は最終OKは出していない」という発言を許してあげると共に、報告の冒頭で「これは今までに無い革新的な試みなので実行にあたっては各所から細かい意見は出ており、それらへも対応中です」という一言を添えておきます。

 本音をいうとそういう後出しジャンケンを振りかざす中間管理職をそういうイノベーティブなプロジェクトのしかるべきポジションにおくということ自体が、その組織はイノベーティブな試みにあまりノウハウがない証拠で、そういう組織でイノベーティブな試みをやろうとするのは自殺行為なのであまりお勧めをしませんが、過去にこの手で切り抜けた経験が数度あります。

 今泉さんがここで書かれた「後出しジャンケンプラクティス」以外にも「世界には唯一絶対正しいやり方(答え)が存在する信仰」とか「(今現在のことはさておいといて)解決策の論理的完璧性追求症候群」なんてのもイノベーティブな試みの妨げになりやすい障壁ですよね。

 本当にイノベーティブなモノって、過去に前例がないし誰もやったことがないことなんで、たいてい1つや2つは欠点があるものだし、最初から誰でも気がつく穴を持っていることもあります。それでも何か1つ超素晴らしい事があれば多少の欠点なんて吹き飛ばして市場を制覇するものです。そういう事が理解でき無い人はそもそもそういう業務に携わらない(携わらせない)事が一番だと思うんですがねぇ。

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