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IT業界各社トップの年頭所感をタグクラウド化

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 さて、2007年が始まったということで我々IT業界でもいろいろな人が今年を占っているが、こうした業界の動きを掴むのに使える情報として年頭所感(年頭所見とか年頭あいさつと呼ばれることもある)は便利だ。業界の主要企業各社のトップが年明けに出す、今年会社や社員をどういう方向に導くかとか今年の目標や抱負などを含んだこの文章を眺めているとなんとなく業界の全体の方向性が見えてくる。

 で、業界紙に乗ったIT業界各社トップの年頭所感を読んでいて、ふと2ケ月ほど前に読んだ「アメリカ歴代大統領のスピーチをタグクラウド化」という記事のことを思い出したので、やってみることにした。タグクラウドは、テキストマイニング結果を表すための表現方法のひとつであるが、文章中に出てくる単語を頻出度合いによってフォントを変えて一覧で表示するので、これを見れば強調したい単語やよく使われるキーワードがひと目でわかると思ったのだ。

 インプットデータには株式会社BCNの発行する週刊BCNの1/1号、1/8号、1/15号の各紙に掲載されたIT業界62社分の年頭所感データを使わせていただいた。BCN編集部の快い承諾を受けて全体で約80KByte、4万字のデータを使った。タグクラウド化のほうは、「エブログ」にある「文章をタグクラウド化」というエントリーの中のフォームを勝手に使わせていただいた。←どうもありがとうございます

Bcn_all  さて、62社分全部をフォームに入れて生成したタグクラウドは以下のとおりである。残念ながら「製品」「顧客」といった一般名詞の頻出度合いが多く傾向が若干わかりにくいが、それでも中段右の方に「ERP」「内部統制」といったキーワードが浮かび上がった。
 さてこれだけではあまり面白くなかったので年頭所感をもうちょっと良く見てみる。IT業界と一言で言ってもかなり広範囲にわたりいろいろな会社がある。62社の内訳を見るとバラバラである。そこにはマイクロソフトやオラクルといったパッケージ製品ベンダーから私の勤務する会社のようなユーザ系の企業までいろいろ含まれている。そこでこれらをいくつかのグループに分けて再度タグクラウドを作ってみた。具体的には「パッケージ系」「ネットワーク系」「組み込み系」「メーカー系」「独立系」「ユーザ系」の6グループに分けてみたのである。

Bcn_pm  左がそのうち、パッケージ開発系9社(マイクロソフトや日本オラクルを含む)とメーカー系20社(社名がN○Cなんとかとか富●通ほにゃららといった会社)だけを抜き出してタグクラウド化した結果である。
 パッケージベンダーでは、「ERP」以外に「Vista」に注目が集まっていることがわかる。メーカー系の場合「グループ」と「CS」というキーワードが、全体のときに比べて大きくて目に入る。親会社を中心とするグループ企業内での連携を強化する動きが強いのであろうか、もしかするとグループ内での関連会社の再編の動きなども影響してるのか。内向きの「グループ」というキーワードに対して外向けの「CS」というキーワードが大きいのは、このグループだけの特徴で他のグループでは「CS」というキーワードは出てこない。
 パッケージ系、メーカ系のそれぞれで出現しそれなりの大きさを主張している「SMB(中堅中小企業)」も他の4つのグループには現れないが全体のクラウドの中でも目立っておりかなり特徴的だ。

Bcn_4jpg 参考までに残り4グループの結果も掲載しておく。

 さて、インターネットでは他にもITproが連載している「15人のIT企業社長、2007年を読む」という特集記事で業界15社のトップのコメントが入手できるが、こちらの15社は今回使ったデータとは違ってIT業界でも大会社ばかりになっている。Itpro_7本日(15日)現在で全社分が掲載されていないが、その中からハードウェアベンダー7社を抜き出して同じようにやってみた。こちらでは「サーバ」「ストレージ」「ミドルウェア」といったメインフレーマ向きのキーワードから「NGN」「SOA」「Java」といった先とはまたぜんぜん違ったキーワードが大きくなる傾向が出てくるのは面白い。

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