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エンタープライズコラボレーションの今と今後を鋭く分析

企業情報ポータル(EIP)によるシステム統合

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 このところまた企業情報ポータルの構築の案件が増えてきた印象がある。そしてそういった案件に共通するキーワードのひとつがこの「システム統合」である。

 企業情報ポータルによるシステム統合については、弊社をはじめとするコンサルティング会社やベンダーが、ずいぶん昔からその有効性と可能性を唱えてきた。(参考記事)

 この記事にもあるように、システムをプレゼンテーション層であるユーザインターフェース部分で統合できればユーザ・IT部門双方に大きな恩恵がある。システムのコアの部分に手を入れることはトラブルの種になるがインターフェース部分の修正であればリスクは小さいし開発時間も相対的に短くなるからである。

 さらに昨今のM&Aや企業統合、あるいは事業分離や分社化といった企業単位でのダイナミックな動きも、どうやらこの「企業情報ポータルによるシステム統合」を推し進める要因になっているようだ。こういった企業では、1日でも早くシステムを統合しユーザに新システムを提供することが求められるようで、その際にポータルテクノロジーを利用する動きが出てきている。

 このところ、これまでの社内にシステムが多数乱立したといった大企業以外からのポータルの引き合いが増えている背景には、こういった社会的な動きも関連しているようである。

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