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ソーシャルメディアをWeb解析の視点から捉え直す

t.coによってTwitterからのアクセス分析がより正確に

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Twitterが8月半ばに本格導入した短縮URL「t.co」によって、Twitterからのアクセスをより正確に把握出来そうです。

Twitterからのアクセスをアクセス解析ツールで把握しようとしても、これまでは不完全なデータしか入手できませんでした。Twitterユーザーの多くが、デスクトップ・モバイル問わずローカルアプリを利用していたためです。ツイートに含まれるURLをローカルアプリから踏んだ場合、ブラウザはリファラーを取得出来ないため、Webページ側の解析ツールでは多くの場合「ノーリファラー」「ダイレクト」などと分類されていました。この分類にはブラウザのお気に入りからのアクセスやURLを直接入力したケースなどが含まれるため、Twitterからのアクセスを特定できませんでした。

8月31日にアップデートされたTwitterの開発者向けブログによると、twitter.comはもちろんのこと、Twitterの管理するアプリ、また明確にリファラーが特定できないなどの場合、t.coをリファラーとして渡します。つまりこれまでリファラーが無いためダイレクトアクセス扱いされていたケースは、t.coからのアクセス、つまりTwitterからのアクセスと判別できるようになったわけです。なおHootsuiteなどのようにリファラーが明示的に判別できるアプリの場合、そのアプリのリファラが渡されるとのこと。

またTwitterのツイートを含むものの、Twitterないしはそれに準ずるサービスでないサービスからt.coを踏んだ場合、それはもとのWebサービスのドメインがリファラーとして渡されます。例えばふぁぼったーTogetterに登録されていたツイート内のt.coを踏んだ場合、それはふぁぼったーやTogetterからのアクセスだと判別できます。

詳しい分類は以下のエントリをご覧ください。

t.co Redirection Behavior

サードパーティツールとの連携面で批判を浴びたt.coですが、この分類を見るとかなり細かくリファラを制御しているようです。ユーザーに対し、Twitterからのアクセスであるということを正確に伝えたいという意思を感じます。ちょうど昨日、Twitter本家による解析ツール「Twitter Web Analytics」が発表されました。開発者・一般ユーザー問わず、Twitterに関するデータをもっと利用してもらいたいということなのかもしれません。こういった「メタデータの活用」はTwitterの強みであるはずなのですが、Facebookと比べ明らかに遅れていた部分でもあります。今後の拡充に期待です。

#そういえば被favや被RTの通知をTwitter.com内で受け取れる「アクティビティタブ」の存在を今思い出しました。このままなかったことになるのでしょうか。

※次回エントリはFacebookページのインサイト機能に関する記事です。
  長いので2回に分けました。以下のFacebookページに「いいね!」していただくと、両方逃さず読めます。ぜひ。

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