オルタナティブ・ブログ > IT Bootstrap >

Windowsの話題を中心に「知っているつもり」のお話を書いてみます。

キーボード入力考

»

恐らく多くの皆さんが長時間使用しているパソコンのキーボード。お仕事でもキーボードで速く文字入力できることで効率に大きな差が出てきます。今回はこのキーボードからの文字入力について少し考えてみました。

きっかけ(超高速なキーボード入力)

あるIT系の勉強会で、私の前に座っていた方が凄いスピードでキーボードを打っているのを見たんです。会場はオシャレなラウンジのような場所で、その方はまだ資料を作っていました。恐らくChatGPTに問い合わせ(または校正するための元文書)を書き込み、その回答からPowerPointのスライドを作っているようでした。そして、そのキーボードを打つ速度がとても速い。キーボードの上を指が滑るようにして瞬く間に文字が入力されていきました。その光景はまさに芸術の域に達していました。

私の場合

その光景を見て、私はどのようにキーボード入力しているかというと、実は両手を使っているように見せて人差し指だけで入力しています。職業柄長い時間キーボードを打っているので、人並みの速度で打つことができます。そして入力方法は「かな入力」です。ある程度速いと思っていましたが、やはりキーボードを見て打つ癖は抜けません。そして誤打が多く、かなりの頻度でBackspaceキーを押しています。

タッチタイピングに再度挑戦

そこで、私もタッチタイピングに挑戦しようと思いました。ただ過去に何度も挑戦してみたものの、なかなか馴染めませんでした。自己流でただキーボードの位置を覚えてキーボードを見ないで打っていたこと、そして「かな入力」をやっていたことが要因かなと思いました。もちろん「かな入力」で完全にタッチタイピングができる方もいます。

自己流はダメなようなので、タイピングに関する記事や動画を見てみました。具体的に言うと、まずホームポジションに手を置くこと。ホームポジションとは、キーボードのFとJのキーに人差し指を置く位置のことです。これを起点にしてキーボードを操作します。そして、母音「あいうえお」、つまり「a, i, u, e, o」の位置をまずしっかり覚えます。この位置を何度も繰り返して覚えるのが基本となります。

子音についても、例えば「かきくけこ」の場合、「k, s, t」などのキーの位置を覚えていきます。これを何度も繰り返して体で覚え、キーボードを見ないで入力できるようにします。ローマ字入力ではアルファベット26文字の位置を覚えればよいので、体に覚えさせるのが早いと言います。私はこれを「かな文字」で50音を覚えようとしていたので、かなり時間がかかりました。

結果として、打ち間違いが多く、全体のキーボード入力効率が落ちてしまいました。やはりタッチタイピングにはローマ字入力が適しているのではないかと思います。

私はかな入力派

私は元々パソコンを使っていた時からかな入力をしていました。アドベンチャーゲームなどでかな入力をしていたので、ずっとかな入力でした。ローマ字入力もできるのですが、意外と使えませんでした。とは言え、海外出張の際に英語キーボードを使ったときはローマ字入力で入力しましたが、不便を感じませんでした。

一日仕事で試してみる

自宅のパソコンでローマ字入力を練習した後、会社の仕事で一日ローマ字入力を使ってみることにしました。意外と効率が落ちることはありませんでした。ホームポジションに指を置くことが一番重要だと感じました。

かな入力は衰退していくのか

ローマ字入力とかな入力、どちらが多いのでしょうか?以前の情報ですが、ローマ字入力は全体の93.1%、かな入力は5.1%、その他は親指シフト入力という統計が出ています。これは2015年にアスキー角川総研が出した有名な情報です。 FMV Note CはJISキーボードですが、キートップに「かな」の刻印がありません。富士通もあえて行ったようです。別の見方をすると「かな」の刻印の需要が少なくなっているのかもしれません。

実際の習熟方法

タッチタイピングを早く打てるようになるためには、まずホームポジションに手を置いて母音をしっかり入力できること、続いて子音をしっかり入力できることが基本です。タイピング練習ソフトやサイトを活用するのも一つの方法です。例えばe-typingなどのサイトで練習することができます。更に、普段の入力をローマ字タッチタイピングで行うことが一番の近道だと思います。その方が目的が明確なので上達も早いです。ただ、タッチタイピングでローマ字入力をしている後に、慣れたかな入力に戻すこともあります。入力方法にこだわらず、本来の目的を考えてキーボード入力を考えていきたいと思います。

Comment(0)