第20回 Windows7 SP1
ちょっとリリース直後のお話しではないのですが、Windows7 Service Pack1のお話しです。
2/23にマイクロソフトからWindows7の初のサービスパックであるSP1が出ました。既にMSDNに入られている方は2/17よりダウンロード可能となっています。
「新しいOSが出たらSP1が出るまで待て」と言うことを言われる方が結構います。まあ、確かに日々進化しているので、安定していくというのは事実ですが、私の場合は新しい物はどんどん使ってみる質であることと、やはり最新の技術は一刻も早く使いたいと思っていて待つことはありません。上記のようなご意見の方でまだWindows7を導入されていない方はこの機会に是非使って見てはいかがでしょうか?(Windows7の個々のお話しについては別の機会にお話ししたいと思います。)
変更点
Windows7 SP1には主に何が入っているかというと、今までのセキュリティーパッチを集積したものが入っています。ほとんど場合はWindowsUpdateでセキュリティーパッチを当ててしまうのですが、まれにオフラインでセキュリティーパッチをインストールすることがあり、このようなケースではある程度までまとめてくれたものがあると便利です。(以前、Windows2000 SP4の後のRollup 1には助かりました。)
更にRemoteFXの適用があります。RemoteFXとは仮想デスクトップ環境でもDirectXを使ったりGPUの機能を生かすことが出来るものです。Windows7を使った場合でもこの機能が有効利用できるというものです。RDP7.1対応と言うことになります。(ポッドキャスト番組でお話ししたときにあまり正確な表現ではありませんでした。)
また、XP Modeですが、従来はCPUに仮想マシンの機能が入っていないと動かすことが出来ませんでした。IntelだとIntel-VT、AMDだとAMD-Vになります。以前からパッチを当てることにより仮想マシンの機能がないCPUでもXP Modeを動かすことが出来るようになっていましたが、そのパッチを狙ってダウンロードしてインストールしなければなりませんでした。これが今回組み込まれています。他にも、HDMIオーディオの機能改善、XPSビュアーの印刷の改善、Advanced Formatストレージ機器のサポート改良など、があります。
入手方法
マイクロソフトから下記の方法で入手することが出来ます。
- MSDNからダウンロード
MSDNの会員であれば、ダウンロードできます。ISOイメージでダウンロードしてDVD-R等に書き込んで使用します。WindowsServer2008 R2 SP1と共通で2GB程の容量があります。
- Windowsアップデート
ほとんどの方がこの方法を使うと思います。
ダウンロード容量ですが、32ビット版が527MB、64ビット版が903MBです。
WindowsUpdateの場合はまず、32ビット版が44MB、64ビット版が74MBのデータをダウンロードして順次ダウンロードしながらインストールします。
- DVD-ROMによるもの
日本マイクロソフトオーダーセンターに注文するとDVDで送付されてきます。有料で、1,050円です。2011/3/14から提供開始とのことです。
インストールにどのくらい時間がかかるか?
私の場合ですが、MSDNからダウンロードしたDVD-Rでインストールしたところ、Core i7のデスクトップマシンでは30分、ネットブック(Atom N270)では60分程かかりました。マシンの構成により違いますが、最短で30分程度とみておくといいと思います。いずれにしても、時間的に余裕のあるときに行うことをおすすめします。
適用すべきか?
さて、これを「当てるべきか?」と言うことになると判断が分かれると思います。もちろん、先々当てていることが前提となるものも出てくるでしょう。例えば、私の以前使っていたマザーボードにドライバをインストールしようとしたら「WindowsVista SP1以降を適用しないとドライバはインストールできません」と言われたことがあります。ですから、最終的には当てるべきと考えています。特にOSを新規インストールしたときや再インストールしたときには最初から当ててしまうのがいいかと思います。