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Windowsの話題を中心に「知っているつもり」のお話を書いてみます。

第17回 複数PCでファイルを同期 Windows Live Mesh

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今回はWindows Liveシリーズの一つであるWindows Live Meshのお話をします。

Windows Live Meshは複数のパソコンのファイルの同期をとってくれるソフトウェアです。機能としてはファイルの同期だけではなく、他のPCにリモートログインして操作ができる機能やInetrnetExploerのお気に入りの同期やOffice関連の設定の同期も行ってくれるものです。

 今回はファイルの同期についてお話しします。

まずインストール

 Windows Live MeshはWindows Live Essentialsのパッケージをインストールすると同時にインストールされます。

 Windows Live Essentialsのダウンロードはこちら

Windows Live IDが必要

 Windows Live Meshを利用するためのキーとなるのがWindows Live IDです。Hotmailやlive.jp、msn.com(私はこれだったりするのですが)のアカウントがすべてWindows Live IDになります。まだアカウントをお持ちでない方は是非登録しましょう。このWindows Live IDでログインしているパソコンがWindows Live Meshの同期対象となります。

どうやって同期をとる?

 ファイルの同期でWindows Liveと話を聞くと、どこかのインターネット上のストレージにファイルをコピーして、すべてのパソコンがそのファイルに同期すると思われがちです。もちろんそれもサポートしております。(後ほどお話しします。)しかし、主な使い方としてWindows Live IDでログインしてWindows Live Meshに登録した(デバイス登録)複数のパソコンが、それぞれパソコン同士でファイルの同期を直接とります。この場合は同期するそれぞれのパソコンが動作している必要があります。同期させたいフォルダはあらかじめ設定します。また、複数の同期させたいフォルダを指定することも可能です。また、同期させる対象のパソコンを選択することもできます。若干のタイムラグはないことはないのですが、すぐに同期してくれます。更新タイミングの数値を把握していないのですが、実測では20秒程度でファイルの更新が反映されます。パソコン同士でファイルの転送を行うためファイルの容量には双方のディスク領域まで制限がありません。

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SkyDriveにも同期

ファイルはネットワーク上にあるマイクロソフトが提供するストレージSkyDriveに同期させることができます。SkyDriveはWindows Live ID一つに25GBの領域を提供するネットワークストレージです。無料で使えます。Windows Live Meshの為に専用に5GBの容量のネットワークストレージが用意されていて、こちらにファイルを同期させることができます。

 つまり、それぞれのパソコンの電源が入っていなければファイルの同期ができないといいましたが、それぞれSkyDriveに同期させるという設定にすれば、すべてのパソコンが動作していなくてもSkyDrive経由で時間差はあるもののファイルを同期させることができます。利用するシーンとして、自宅にデスクトップパソコンがあり、ノートパソコンを外で利用するような場合。自宅のデスクトップマシンで文書を編集、その時点でノートパソコンは使用していません。そして、ノートパソコンをそのまま外に持ち出して文書の編集の続きをするなんてことができます。デスクトップパソコンのファイルがSkyDriveに同期させて、外でノートパソコンを使うときにノートパソコンがSkyDriveと同期するためです。もちろんSkyDrive経由で同期させる場合は5GBという容量制限があります。しかし、私のように基本的に文書ファイルだけを同期させたい場合だったらまず5GBも使用することはありません。使い方によりますが必要にして十分な容量だと思います。

これは便利

 使ってみた感想ですが、これは便利です。今まではファイルのコピーをしたりファイル同期させるフリーソフトを使うなどして気にして管理していましたが、その必要が無くなりました。私は別途WindowsHomeServerを持っていますが、わざわざ家庭内でサーバーを持ちたくないという方で、すべてのパソコンでいつでもどこでも最新のファイルを取り扱いたいという方には便利だと思います。

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