第10回 WindowsHomeServer その1 -概要編-
Windowsのサーバー製品の一つWindowsHomeServerのお話をします。今更改めて話をするのも何ですが、ポッドキャスト番組でもお話しさせていただき「今更だが初めて知った」という方もおられましたのでちょっとこちらでも書かせていただこうと思います。というか、ポッドキャスト番組や.NETラボの勉強会では音声で話してはいたのですが、文字にしてはいなかったので書かせていただきます。今回は概要について書きます。各機能については追って書いていきたいと思います。.NETラボの勉強会でこのWindowsHomeServerについてお話しさせていたただき好評でしたので(いや・・・少なくとも私はそう都合良く受け取っていますが)その際のPowerPointのスライドも使用して書きたいと思います。
WindowsHomeServerは次期バージョン(コードネーム Vail)の話も出ていますが、ここでは現在入手できるバージョンについて書きます。
WindowsHomeServerとはマイクロソフトが提供する家庭向けのサーバーOSのことです。ベースとなるOSはWindowsServer2003 R2になります。OSのインストール中にはWindowsServer for SmallBusinessServerとか表示します。クライアントの最大接続台数も10台とご家族での利用には必要にして十分なスペックだと思います。
実際私もインストールして使っています。私が使ってみてこれがWindowsHomeServerの特徴だなと思うものをあげてみました。
- 設定が簡単
必要な情報「サーバーのパスワード」 - 複数のドライブを一つにまとめてくれる。
- バックアップ機能が充実(リカバリも容易)
- クライアントPCを丸ごとバックアップ
- 外(Web経由)からファイルのアクセスが可能
- メインテナンスは全てリモート
インストール時に聞かれてくるのはサーバーのパスワードのみです。ネットワーク接続はDHCPサーバーのあるルータがあれば(大抵はあるわけですが)まったく設定を気にする必要はありません。インストール自体は1時間もあれば終了します。
接続しているクライアントPCのイメージごとのバックアップを取る機能もあります。そして、ローカルでももちろん、自宅の外からWeb経由で自宅のWindowsHomeServer上のファイルにアクセスできます。
メインテナンスはすべてリモート操作でできます。ですから初回のセットアップ以外はほとんどモニタとキーボードとマウスを接続する必要はありません。クライアントPCにインストールしたWindowsHomeServerコンソール(下図)からサーバー管理が行えます。
この中で特筆すべきなのが複数のドライブを一つにまとめてくれるファイル管理方式である”ドライブエクステンダー”です。現在この機能が搭載されているWindowsはWindowsHomeServerのみです。(リリース予定のサーバー製品Aurora(開発コード)に関しては搭載予定)ハードディスクの増設も容易に行える機能です。この機能の詳細については書きたいと思います。
入手方法についてお話しします。MSDNまたはTechnetサブスクリプションで入手できます。店頭のパッケージ販売はしていません。DSP版と言うことでパーツとセットで購入します。また、HPのMediaSmart Server EX490などのように製品に組み込んでいるものもあります。このHPのサーバーは49,800円という低価格で発売時には品薄で入手に時間がかかったと聞いています。購入した方の話ではお盆休みを挟んで一ヶ月ほどとのことでした。DSP版は22,800円という価格をよく聞きますが、最近はパーツとセットで15,000円前後と言うところもあります。(価格は各PCパーツショップでご確認ください。)
次回はドライブエクステンダーについて書きたいと思います。
第11回 WindowsHomeServer その2 -ドライブエクステンダー概要-
ポッドキャストでもお話ししています
WindowsHomeServerについては私のポッドキャスト番組でもお話しさせていただいております。
下記のリンクから聴くことが出来ますのでよろしかったら聴いてみてください。
WoodStreamのデジタル生活 第45回 「WindowsHomeServer Part1 概要」