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Gartnerの発表している数字から不況の度合いを測ってみる part3~底を打った?~

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不景気は底を打ったのではないかと言われていますが、私が携わっている業種のためかそれを実感することができません。このため、Gartnerのデータを元に調べてみます。

今回は、PC、携帯電話、サーバの出荷台数とサーバ、ストレージの売り上げの前年同期比で調べてみました。Gartnerは、こられ数字を2005年から四半期毎にデータが公開されています。

■PC・携帯電話・サーバの出荷台数前年同期比(Q1'06~Q3'09)

■サーバ・ストレージの売り上げ前年同期比(Q1'06~Q3'09)

上記により、PC、携帯電話、サーバ、ストレージはQ1~Q2'09が底でそれぞれが回復しているデータになっています。

PC及び携帯電話の出荷台数に限れば、Q3'09は前年同期比でプラスに転じています。信じられませんが人類史上最もPCが売れた四半期は、Q3'09です(次の四半期で更新されますが)。

またさらに、PCの出荷台数に限れば、2009年は2008年よりも2.8%増加するとGartnerは予測しています(Gartner Says Worldwide PC Shipments to Grow 2.8 Percent in 2009, but PC Revenue to Decline 11 Percent)。

ただし、PC出荷台数の増加を支えたのは、安価なネットブックと言われているため売り上げの向上には寄与していないそうです。携帯電話は、好調なスマートフォンが支えているようです。

今回の不景気で、PCは2四半期、携帯電話は3四半期、サーバは4四半期以上がマイナスに落ち込みました。サーバに関しては、5四半期連続のマイナスで収束するのではないかと予想しています。

特にサーバ市場の不景気の影響は非常に強く、2008年程度にまでに回復するには、2012年までかかるのではないかと言われています。今回不況の爪あとは相当深そうです。

Gartnerのデータより景気は底を打ったようです。これから多くの業界がプラスに転じて2008~2009年の不景気を取り返してほしいものです。

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