「会議と報告書で忙しくて客先に行けない」という負のスパイラル
先週木曜日にいくつかの企業リーダー、部長クラスと飲んでいたが、
「毎日会議だらけでみんな客先行ってる暇がないよ」
「実績があがらない理由とアクションプランで毎日、残業」
という話が出た。
どこも業績が悪いので、
・対策会議
・原因分析&言い訳報告書
・効果の薄い短期リカバリーアクションの検討、作成
が忙しいのだ。(やっぱりブログネタにしてしまいました。ごめんなさい)
一緒に飲んでいる中で、前年並みを維持している企業と、減益とはいえ増収の企業もあったのだが、その二人は
「外から見ると良さそうに見えるけど、うちも大変で、取引先を走り回ってるよ」
と言っていた。
景気が悪くなって、
○業績の悪い会社 = 対策、言い訳会議、報告に時間 → 客先に行けずさらに業績悪化 (負のスパイラル)
○業績が良い会社 = 悪化しないために必死に客先へ → 少しずつ業績向上
と、二極分化しているように見える。
せっかくなので、
「なぜ、客先に行けないほどの会議、報告が増えるのか」
を聞いてみた。酒の勢いも手伝って、非常に素直に話してくれた。
・上位マネージャー達は会議をするか、報告を見ないと不安が払拭できない
・お客様に会えない、実作業をしないマネージャは、いてもったってもいられないが、
やれることは会議を招集することと、報告しろという事だけ。
・上位のマネージャーからどうなっているんだに応えられる内容を作るため。
・情報とプランが欲しい。何が起きているか知りたい。現場がどうやってリカバリーしようとしているかを知りたい
のだそうだ。
要は、
「会議をしたり、報告書を作っていると仕事をしている気がする」
「何が起きているのか、原因は何なのか、現場はどう動こうとしているのかを知らないと不安」
「どこかの部、または、誰かの責任で悪いという状態を作って自分や自分のチームを守りたい」
のだ。
さて、皆さんの会社ではどうだろうか。去年のカレンダーと今年のカレンダーを比べて会議の数を比較してみてもいいのではないだろうか。