私が死んだら、ブログはどうなるのか?
40歳を越えたあたりから、友人や自分と近い年代の人が亡くなるという訃報が多くなり
「いつ死んでもいいように納得行く毎日を精一杯生きよう」
「子供たち全員が社会人になるまでは健康でいよう」
「いざというときには、妻に長々と迷惑をかけないようにスパッと逝こう」
という3つを常に意識するようになった。また、
「死ぬのは嫌だが、家族を助けるためにカッコよく死ねるなら喜んで死ぬ」
と、ちょっと格好つけて本気で、今なら言える。
そんな中、自分が死んだときに、ブログはどうなるのだろうと思った。
ITmediaオルタナティブブログは、この2年間の私の生きた証であり、私に大きなチャンスとピンチを与えてくれた、かけがえのないものである。
そんなことを思っていたときに、産経ニュースで、
という記事を見た。その記事は、
”故人がどんなブログを書いているか、家族が知らなかった場合、サービスが継続される限り、記述がネット上に残ることになるというわけだ。”
となっていた。
また、
「ブロガー死してブログを残す――ネット空間に生き続ける“友人”たち」 (日経トレンディネット)
この記事の最後でも、
”本人が死んでも、その日記やブログはインターネットという空間で永遠に近い時を存在し続けることになる。”
と書かれている。
確かにそうだろう。死んだことを、わざわざ報告することは少ないだろう。
「一定期間にわたって使用されないIDやアカウントを削除」
という権利をブログを運営しているプロバイダー各社は保有しているが、実際には支障の無い限り残しているようだ。
さて、私のブログ、Twitter、SNSはどうだろう。
私が社外に公開しているブログは「ITmediaオルタナティブブログ」だけであるが、ミクシーとTwitterでも書き込んでいる。
SNSやTwitterに関しては、コミュニケーションツールなので、必要に応じて削除してもらえればいいのだが、ブログは難しい。
ITmediaオルタナティブブログに関しては、
私としては、多くの「新しい読者」の役に立っている間は残しておいていただければと思っている。 アクセス数が多い間は残しておいて頂いて、少なくなったタイミングで、「閉鎖しますので、必要な方はダウンロードしてください。著作権は、、、」と掲示して閉鎖していただければと思う。
ITmediaはブロガーを維持するために一定の費用をブログのASP会社に払っているため、アクセス数の少なくなったブロガーサイトを残しておくと迷惑をかけてしまうからだ。
既存の読者は必要なら自分のパソコンにコピーしていただければいいだろう。
家族のためのブログは、子ども達が私のブログをダウンロードして、写真と一緒にDVDに保存して偲んでくれたらと思う。
ブログ運営各社も、そろそろ、ブロガーが亡くなった(死亡報告を受けた)時のガイドラインを決めておく必要があるのではないだろうか。