金賢姫の発言に学ぶ「ビジネスの交渉」と「子育て」の基本
今回の金賢姫元さんと面会に関して、いろいろと私なりの考え、意見を持っているが、このブログで語るのは相応しくないので割愛する。
しかし、彼女の発言の中で北朝鮮との交渉に関する重要なキーワードがあったので触れておきたい。
そのキーワードは、
「プライドを守ってあげながら、心を動かす」
である。
これは、
社内での部門間調整のミーティングや取引先との交渉などで、頓挫した時
夫婦、親子でのコミュニケーション
における基本テクニックであり、非常に重要な習慣である。
これが出来るか出来ないかで、
幸せなビジネスマン人生、幸せな家庭が作れるかどうか
が決まると言っていいだろう。
私は心理学については詳しくないが、経験的に、人は
「相手に屈服させられて動きたくない」
という気持ちを持っている。
トーマス・ゴードンは
「勝ち負けという形にしてはいけない」
と言っている。
例えば、ちいさな話だが、
子供に「○○やりなさい」と言っても、子供は言われてすぐには動きたくないし、
旦那は妻から「風呂掃除やって」と言われると、すぐにはやりたくないのだ。
そこで、「なんで今すぐやれないの!」と言われても、
屈服させられてやるのはいやだ と思うのだ。 後で、自発的にやりたいのだ。
「相手を負かすしたい」「自分の力でギャフンと言わしたい」
という気持ちは、ビジネスの交渉や親子、夫婦のコミュニケーションを壊す。
交渉する側は、そういった自分の欲求を抑えることが重要だ。
これは、あらゆるコミュニケーションの基本である。
昔の人はこれを「武士の情け」「逃げ道を用意する」と言った。
相手が明らかに悪い場合には、
「相手のプライドを守る」
「相手が自発的にやったように見せてあげる」
「相手が圧力や交渉に負けたように見せない」
ことによって結果的に目的を達成することが重要だ。
自分の「あいてをやり込めたい」「ギャフンと言わせたい」と言う欲求を優先するのか、「目的の達成」を優先するのかを良く考えて動くべきだ。
ビジネス世界や、子供とのコミュニケーションでは、まず、
「相手に、こちら側が納得しそうな選択肢をいくつか用意してもらい。それを叩き台として話し合う」
という方法もある。
いずれにしても、
「相手のプライドを守る」「相手を負かさない」
というのは、仕事でも友達や家族でのコミュニケーションでも、最も重要なことである。
私もこの重要なことを忘れてしまうことがある。 なかなか難しいのだ。
政府や家族会のみなさんも、この金賢姫元さんから提示された重要なメッセージの意味するところをしっかり念頭において、目的達成に向けて活動してほしいと思う。
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