企業SNS,ブログで人の関係を可視化するソリューション
昨日、ITmediaの「IBM、ソーシャルネットワーク可視化「Atlas」をリリース」をはじめ、5つのWebメディアから「Atlas for Lotus Connections」に関する記事が掲載された。 問い合わせが多いので、ここで簡単にご紹介しておきたい。
この製品はSNS、ブログ、コミュニティにおいて、タグ付けなどを解析して、従業員のつながりを可視化して表示するものだ。
特定のテーマやプロジェクトに関係する同僚や専門家、中心人物などを「可視化」したり、自分がコンタクトしたい(あるいは、するべき)従業員に対して、誰を、どのように経由してコンタクトするのがもっともスムーズであるかをガイドしてくれるなど、組織単位やマネージャー経由でのチームワークではなく、必要な従業員が必要な人と柔軟にチームを組んで活動していくためのソリューションである。
例えば、
ある製品に関するキーワードを入れると、以下のように、その製品開発、販売に関わる従業員同士の関係が表示される。
このソリューションはIBMの社内で利用されいているものをベースにしており、その効果は実証済である。
・自分のヒューマンネットワークを確認し、
・解決したいテーマに役立つ適任者が自分のネットワークにいなければ、適任者を探し、
・その適任者への効果的なコンタクト方法を選択
・そのテーマ全体での従業員の関係を可視化して問題解決に最適なチーミングをダイナミックに行う。
などのように利用していく。
実際に使うと、これらのツールは、様々な問題解決やプロジェクトチームの編成に非常に役立つ。 しかし、「上司を通さずに意思決定をしたり、自分の時間を他人に貸すことをよしとしない」階層型組織でしか活動を許さない”文化”の企業ではなかなか有効に利用できない。
まずは、経営コンサルとセットで検討すべきなのだろう。