「真夜中のラブレター現象」という失敗
多くのビジネス本、人生論を書いた本などで、基本的でありながらも最も重要なのとして語られているのが、
であろう。
「朝こそすべて」
と言い切っている方もいる。
深夜の2時間より朝8時からの2時間の方が集中力を発揮しやすく、同じことでもポジティブに考えらえられ、この時間の使い方が1日の行動に大きな影響を与えるからだ。
まわりの環境もあって、深夜の方が集中できるという方もいるだろうが、多くの場合疲れからくる軽い躁状態であり、仕事の内容そのものでなく「疲れている状況にも関わらず仕事をしている自分」に対する満足感からくるものが大半なのだ。
すごく集中して効率的に仕事をこなしているように感じているのに、あっという間に日が昇ってる時間になり「徹夜したのに終わらなかった」という言葉になるのも、深夜作業の特長だ。
また、「真夜中のラブレター現象」による失敗や後戻り工数も増えてくる。
<真夜中のラブレター現象>
深夜にラブレターを真剣に書いて、朝、持っていく前にそれを読み返すと、自分が書いたとは思えないほど感情丸出しの恥ずかしい文章であることに気づき、そのラブレターを出せなくなくなった、という経験をお持ちの方も多いのではないだろうか。 これを
「真夜中のラブレター現象」と呼んでいる。
仕事の例だと、
感情制御の利き難い深夜にメールをチェックしていて、あるメールの内容が許せず、文章の言葉尻などに極端に反応して、1時間もかけて辛らつな怒りのメールを返信してしまうような例がある。
なぜか、こういった状態の人は、無用に多くの人をccやBCCにいれてしまうものだ。 上司から他の関係者まで。 朝、目が覚めて、あそこまでメールを書くべきではなかったと気がつき、上司からも、「こういうものは口頭で言ったほうが良かったんじゃない?」と指摘される類似の症例が報告されている。
この時、翌日、「恥ずかしい返信をしてしまった」と気が付く人はいいが、たまに、それに気が付かないひとがいる。 これは、この現象とは別のものだ。
予断だが、先週、3地点での夜の電話会議で、上司に向かって怒鳴ってしまった。 「絶対に怒らない」を信条にしているのだが抑えが利かなかった。
これも、一種の真夜中のラブレター現象であろう。 朝の会議で期限悪く怒鳴る人はほとんどいない。 疲れ+夜の会議+顔の見えない電話会議が原因だろうと自己管理の甘さを反省している。 仕事や会議、メールの返信の前に、ポジティブモードの自分を創ることと、夜の会議は避けることを心に誓った次第である。
追伸;
ある飲み会の席で、「真夜中のラブレター現象」のことを「深夜のラブレター」と言って話していたら、「真也(という人の)のラブレター」と思ったらしく、
「面白い話だね。 私にも経験があるよ。 ところで真也って誰? ”アイザキ シンヤ”?」
と聞かれた。 英語でも日本語でも、人や物の名前を聞き取るのは難しいものだ。