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企業のシステム化は進み、経営とITは切っても切れない時代になりました。IT初心者や、苦手意識のある方でも分かりやすく解説していければと思います。

読むだけで分かる!オンプレミス、クラウドとは?

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みなさんこんにちは。前回は、多様化するERP導入手法について話をしました。本日は、自社に適した導入手法について考えていく上で重要となる、ERPの導入環境「オンプレミス」、「クラウド」ついてご紹介していきたいと思います。

ITが苦手な方にとって「クラウド」とは、文字を見ただけでで吐き気がしそうなIT用語の1つではないでしょうか。更には、口に出して発生してみても全くイメージの湧かないIT用語「オンプレミス」を聞いてめまいがしてないでしょうか。

みなさん、ご安心ください、今日こそきっと理解して頂けるはずです!!


■読むだけで分かる!オンプレミス、クラウドとは?


結局のところ、「クラウド」という用語が分かりにくいのは、人によって「クラウド」の定義が違ったり、クラウドサービスの提供ベンダが独自定義によりサービスを提供しているからです。

いまいちはっきりしないところが多い「クラウド」ですが、言葉を使用するケースを限定すれば、さほど苦手意識を持たなくとも理解することができます。

それでは、ERP導入環境をイメージしながら「オンプレミス」からご説明していきたいと思います。

・オンプレミスとは

ERPなどの情報システムは、サーバにインストールして構築しますが、システムを自社の管理下で運用する形態のことをオンプレミス(自社保有、自社運用型)と言います。

クラウドが登場する以前は、ERP導入形態といえばこの手法が一般的だったので、クラウドと区別するために割と最近になって、オンプレミスというようになりました。

・クラウドとは

クラウドとは、ERPなどの情報システムを自社内のサーバに設置せずに、インターネット経由で利用できるサービスのことを言います。

要するにサーバを自社で運用せず、クラウド事業者が設置したサービスをWEBを介して利用することを指します。

さて、余力のある方向けに、クラウドについてもうすこし掘り下げます。

クラウドは、情報システムなどの利用形態として次の3パターン「IaaS」、「PaaS」、「SaaS」に分けられることが多いです。これはサービスの範囲によって分けられたものです。

IaaS

まず、「IaaS」は、インターネット経由で、ハードウェアやネットワーク、仮想サーバなどの「インフラ部分」を利用するサービスです。すなわち、クラウドの稼働環境のみを利用し、ハードウェアなどを所有することなく、その上に好きなERPなどのアプリケーションを稼働させる形式です。

PaaS

「PaaS」は、IaaSのベースに加え、アプリケーションの開発・実行環境がサービス内に含まれています。SaaSで提供されているERPなどのサービスは、独自機能の追加ができないものもありますが、IaaSで提供されているERPは、SaaSで提供されているERPの基本的な機能に加えて、カスタマイズや独自機能の開発が可能なものがあります。なお、システム開発者などがアプリケーションの開発運用を行うことができます。

SaaS

「SaaS」は、エンドユーザが直接利用することができるサービスです。インターネット経由でERPなどのサービスを利用することができます。SaaSで提供されているERPなどのサービスは、独自機能の追加ができないものも多いです。ASPサービスを想像すると分かりやすいかもしれません。

いかがでしょうか。異論もあるかと思いますが、とりあえずひとつの考え方としてご理解くださいませ。

※掲載内容につきましてコメントを頂いたため修正させていただきました。誤解を招くような表現がありました。大変失礼いたしました。

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