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企業のシステム化は進み、経営とITは切っても切れない時代になりました。IT初心者や、苦手意識のある方でも分かりやすく解説していければと思います。

業務システムに関する実態調査(1)~導入している業務システム~

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こんにちはー。さて、今回から数回にわたり弊社で実施した「業務システムに関する実態調査結果」についてご紹介していきたいと思います。働き方改革において企業は労働生産性向上と賃金の引き上げ、長時間労働の是正などの実現に向けてITの利活用がカギになるとのことですが、今回の調査では、企業の業務システムに関する実態を調査したものです。是非ご覧いただければと思います。


■業務システムに関する実態調査


はじめに、回答者の属性や調査期間についてお話したいと思います。

職業についての属性は以下の通りで、「経営者・役員・会社員」の1,103名を対象に「業務システムに関する実態調査」についてインターネットによるアンケート調査を実施しました。

(調査期間:2017年11月23日(月)~2017年11月24日(金)、有効回答数:1103名)

回答者の属性

Q.あなたの現在の職業について一番近いものを選択してください。

図1.png

(n=1,103)

Q.あなたの会社の従業員数について当てはまるものを選択してください。

図1.png

(n=1,103)


■導入している業務システムについて


Q.あなたの会社で導入しているシステムを選択してください。(複数選択可)

図1.png

(n=769)
※nは有効回答者数から「分からない・答えられない」と回答した者を除いた値。
※棒グラフ内の%は(n=769)に対する割合。

35%以上の企業が「グループウェア」「勤怠管理」「財務会計」を既にシステム化

・今回の調査によると、「グループウェア」、「勤怠管理」、「財務会計」については、35%以上の企業が、「導入している」ということが分かりました。導入状況が全体の10%以下のシステムは、「CRM・SFA」、「債権管理」、「債務管理」という結果になりました。また、「業務システムを導入していない」と回答した企業は、18%でした。

従業員数で分析したところ、従業員数が多い会社の方が、何らかのシステムを「導入している」と答える比率が高い傾向にあることが分かりました。


Q.業務システムの導入形態について、最も近いものを選択してください。

・今回の調査によると、財務会計、グループウェアは、「パッケージをカスタマイズせずに導入」、CRM・SFA、ERPは「パッケージをカスタマイズして導入」が高い比率を占めていることが分かりました。

図3.png

※nは有効回答者数から当設問全体の「分からない・答えられない」と回答した者と、各業務システムに対する回答に対する「分からない・答えられない」と回答した者を全て除いた値。円グラフは各業務システム毎の(n)に対する導入形態の割合。

財務会計システムは導入後に法改正や制度変更があった際に無償対応を受けれるように、パッケージをカスタマイズせずにそのまま利用することが多いこと。ERPやCRM・SFAなどは企業独自の商習慣などが影響しやすい分野であるためカスタマイズが多く行われることなどが、この結果の裏づけにあると考えられます。

また、従業員数で分析したところ300名以上の企業では、グループウェアを「パッケージをカスタマイズして導入する」と答える比率が最も高く、従業員規模により導入形態が異なることが分かりました。

次回も引き続き調査結果についてご紹介していきます。

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