インターネット時代の新聞休刊日を考えてみる
今朝いつものようにiPhoneで産経新聞を見たら以下のメッセージ
前回も書きましたが産経新聞アプリはとても好きで、
紙媒体から電子媒体に移行するツールとしては非常によいと思います。
なぜかというと、まず新聞の媒体としての長所は情報を入手するということの他に
「毎朝多くの人が同じコンテンツを見ている」
という状態を社会に作り出してくれることが挙げられます。
Aさん「昨日のドラマ見た?」
Bさん「見た見た、面白かったねー」
というような会話と同じで、
Aさん「今朝の日経の1面のあの記事読んだ」
Bさん「あれは驚いたよね-」
という会話がなされます。
同じコンテンツを見ているのでそれが話題になって会話が成立します。
これが日経新聞とwww.nikkei.co.jpを見ている人だと
Aさん「今朝日経の1面見た?大きくでてたよねー」
Cさん「ん、あの記事のこと?新聞では大きかったの?」
というような感じで情報そのものは知っていても、会話が少しかみ合いません。
そういう意味では同じ紙媒体の情報を伝えてくれるiPhoneアプリ産経新聞は
賛否両論あるかもしれませんが、紙媒体からの移行ツールとしては
非常によくできていると思います。
ですが、、、、
「休刊日」まで共有する必要はあるでしょうか?
よく覚えているのですが、去年2008年9月16日(火)は休刊日でした。
そう、あの「リーマンブラザーズ連邦破産法第11章適用の申請」をした翌日です。
こんな大事な日にまで休刊日を貫くのかとものすごく不思議に思い、その時調べたのですが
ここになぜ新聞休刊日があるのかしっかりと記載してありました。
一番の理由は、新聞を配達している人に休日を与えるためです。
たしかに人の手で毎朝配っているので一斉に休むと効率がよいのは分かります。
要は「販売店の都合」なのです。
だとすれば、iPhoneで配っている新聞が休刊日なのはおかしいというか
「もったいない」
と思います。「新聞休刊日のなぞ」にも明記してある通り、記者の方には
休みなどないはずです。せっかく取材したネタを一日寝かせるのはもったいないでしょう。
そこで提案なのですが、休刊日は休刊日特別号なるものを発行してはいかがでしょうか。
今まで通り、販売店にはしっかり休んでもらって、電子媒体にのみ提供する方法で。
記者にとっては悔しい思いをしなくてすみますし、
今後の来るべき電子媒体社会へのよいフィジビリティスタディになるのではないでしょうか。