コルシカが日本の電子書籍の遅れを取り戻す(2)
「電子媒体で書籍をどう読者に届けるか」
このことはちょっと広げて
「コンテンツをユーザーに届ける最適な方法は何か」
と考えてみると、今コンテンツは21世紀の最先端の技術を駆使して
ユーザーに最適な方法で届けられているでしょうか。
例えば、映画を見たいユーザーは映画が見たいのであって
DVDという円盤を借りて返したい訳ではありません。
またDVDという物体を所有したいと本気で思っている
ユーザーも少ないと思います。
(いつでもその映画が見れるならば)
またその映像のデータを媒介するのはDVDであれ、
VHS、ベータ、レーザーディスク、USBメモリ、ブルーレイディスク
DVD-RAM、ハードディスク、インターネット回線 etc.
届けるデータ量が同じであればなんでもよいはずです。
では一番ユーザーに取って都合の
よい映画のデータを届ける手段はなんでしょうか。
いろいろと議論ができる部分ではあるとは思いますが
個人的な意見としては
「見たいときにいつでも、すぐに、安く、場所も取らずに」
映画データが手に入れられるインターネット回線を通じて
データを届ける手段がこの21世紀の社会において最適だと思います。
現在の映画データを手に入れる主流である
DVDを購入(2000円~3000円)か
DVDをレンタルする(300円~500円)
という方法はその前データ媒介の主流であった
VHSの時代から20年以上ほぼ変わっておらず、
DVDで若干場所を
取らなくはなりましたが、もう次の手段に移る時期ではないでしょうか、
もちろんVHSやレーザーディスクにもう誰も戻らないのと同じで
一度ネット配信に移行してしまうと値段にもよりますが誰もDVDには戻らない。
VHSからDVDなら変化は少しで済みましたが
DVDからネット配信に移行すると業界がものすごく大きな変化を求められるでしょう。
この恐怖はコンテンツ業界全体にあるのだと思います。
現に日本で映画ネット配信の最有力である「アクトビラ」がありますが
そのなかの「TSUTAYA TV」を見てみます。
例えばそこで配信してくれる洋画は何本あるでしょう。
答えはたった「120本447本」です。
Apple iTunesには洋画は数え切れないぐらい配信されています。
さっき見たらレンタルなら99セントで見ることができる映画もあります。
(ちなみにTSUTAYA TVは420円)
なぜここまで大きな違いがあるのでしょうか。
(続く)
※TSUTAYA TVの洋画は447件でした、失礼しました。