何も買わないのに「ありがとうございます」を言うワケ
何も買っていないのにもかかわらず「ありがとうございます」と言われますよね。
あれって皆さんはどう感じていますか?
「うわっ!買ってないのにありがとうなんて嫌味かよ」イエイエ、決して嫌味なんかではありません。
折角、店まで足を運んで頂いたのに買う物がなくてスミマセン。そんな気持ちで言っています。
というのは嘘です。
実際に、売り場を探しまわっていたり、「あれ無い?」と聞かれて無かった場合は、確かに申し訳ないという気持ちで「ありがとうございます」を言っておりますが、雑誌の立ち読みや、トイレだけを使って帰る人にも「ありがとうございます」を、言っています。
答えは条件反射です。
来店時や退店時にチャイムが鳴ります。あれに反応しているのです。
そんな対応は接客レベルとしては大変低いものですが、そうすることで、コンビニ特有の明るさを醸し出しているのです。
そんなコンビニ店員(いや、接客業をしている人の多くは)は、ヤバイ職業病にかかります。
他店でも、「いらっしゃいませ」を言ってしまうのです。
ほとんどが、ピクッと反応するだけで終わりますが、ぼーっと、食事やコーヒーを飲んでいる時など危険です。ピンポーンと鳴ると思わず「いらっしゃいませ」と、言ってしまうなんてことはザラです。
一番危険なのは、自店と同じチェーンで買い物している時です。疲れてぼーっとしていなくても言ってしまうことがあります。
チェーン店は、店の作りから商品の配置まで、ほとんどが一緒です。目から入ってくる情報は、働いている時と何一つ変らないのですから、脳が反応してしまうのです。
だから、極力プライベートでは、同一チェーンを利用しないようにしています。
私服でいるのに「いらっしゃいませ」とか言っている人を見かけたら、「あ〜接客業をしている人なんだなぁ」と、優しく見守ってくださいね。
あっ、でも立ち読みやトイレだけじゃなくてちょっと買ってね(笑)
最近、近所に住んでいる人で、自分ちのトイレを汚したくないのか、水道代やトイレットペーパーを節約するためなのか、数時間ごとにトイレだけ使う人がいるんですよ。
普段、トイレだけ使う人なんて気にも止めないのですが、さすがに、数時間毎に来るとコチラも認識しますよ(笑)
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