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社員の時に見ていた店の状況、オーナーになってから見ている店。見ている方角が違うとこんなにも違うコンビニの光と影。お客様とは何にも関係無いところで巻き起こるあれやこれ。(笑

時代遅れなコンビニ業界

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 先日、本部に正式依頼をしてみた。何を依頼したかというと「Twitterのアカウントを店名で取得してもいいか」という依頼だ。答えは"NO"。しかし、本部はSNSを使って広告活動をしている。何故、店舗独自の広告活動は禁止なのだろう?

 禁止する理由は聞くまでもなかったが、「契約書に未公開情報の暴露を禁止している為」との事。もちろんそれ以外のこともあるだろう。本部の考えは手に取るように分かる。というより時代が移り変わっているのに、筆者が社員だった頃から何も変わっていない。

◯未公開情報の暴露

 キャンペーン等の先行情報が店には入ってくる。それら情報を他チェーンに知られたくないのだ。しかし、情報を知られた所で競合チェーンに何が出来るというのだろう?競合チェーンにだって販促計画はある。その計画を崩してまで、他チェーンのキャンペーン対策など行なうだろうか?そんなに安易にキャンペーンなど組めるのか?有り得ない。下らないことを気にしているものだ。

◯売上情報の暴露

 私などは、自店の売上を近隣競合店に知られても構わないと思っている。うちの売上を知って、うちへの売上対策が取れるのなら取ってみろ。いや、そんな売上対策がこの世に存在するなら是非教えてくれ。

 過去、チェーンの看板を変えた店があった。担当ではなかったのだが、前チェーン時代の売上など筒抜けである。辞めた、いや正確には辞める直前のオーナーから情報が漏れるからだ。契約書では禁止されているが、教えられた方もわざわざ教えてもらいましたとは口外しない為、(元)本部と知る所では無い。

◯契約情報の暴露

 チェーンにより、契約内容の微妙な部分は違う。それらを、他チェーンのオーナーには知られたくないのだろう。まぁ、それもこのネット情報時代には各所で探し出すことは可能である。どちらかと言うと、各チェーンのオーナー同士が結託するのを嫌っているのかもしれないが、無駄な足掻きというものだ。現に私のTwitterにも、同一チェーン、他チェーンと思われる方々がフォローしてくれている。その気になればつながりを持つことは可能なのだ。

◯炎上の恐怖

 まぁ最近従業員のツイートによる炎上が多いですねぇ。これを恐怖することは分からないでもない。しかし、炎上に至る過程は決まっていると言っても過言ではないだろう。それらを禁止すればいいこと。例えば「顧客に対するつぶやき」「スタート前のキャンペーンについて」などと、具体例を上げて禁止時事項を作ればいいのだ。それを無視した者には罰則を与えれば起こりえないと考えている。現に、当店で勝手に始めた非公式Twitterでは禁止事項を決めている為、炎上とは無縁だ。と、言うよりテスト段階の為フォロワーを従業員限定にしているので、炎上のしようが無いが。

 上記で示したように、情報を隠したりすることは、この時代不可能であるにもかかわらず本部は気にしている。そこまで気にするのなら、ルール作りをすればいいのに、ネットが一般に広まって10年以上も放置状態。結果、私のような匿名で投稿する者が出てくる始末だ。

 本部は早急にSNSの利用方法をルール化しなければ、手の打ちようが無くなるだろう。しかし、管理下に置けないのがネットの面白さでもあるが(笑

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