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社員の時に見ていた店の状況、オーナーになってから見ている店。見ている方角が違うとこんなにも違うコンビニの光と影。お客様とは何にも関係無いところで巻き起こるあれやこれ。(笑

黒猫の手も借りたかったろうに

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先日来、ゆうパック遅配がニュースとなっていたが、改めて、新人研修の重要さを認識させられたニュースだった。ゆうパックの場合は新人研修というより、システム移行に伴なう研修不足であったとニュースでは流れていたが

当店に、おいても、システムの変更や新規業務時に研修(と言っても集合研修ではないが)を、行うが、
教えたつもり解ったつもりが一番怖い
いつも社員に言っているのは、「解っている人は解らない人の気持が解らない」と!
「名選手名監督にあらず」と言うが、理解の早い人ほど教え方が下手な場合が多い

「初心者でも簡単エクセル関数」みたいな本があるが、エクセルを知っている人が見れば、本当に初歩的なことしか書かれていないが、全くの初心者が見ても何がなにやらチンプンカンプンであろう。それは、この位は知っているだろうという、所からの説明しか書かれていないからだ。
例えばIF関数だと、=IF(論理式 , 真の場合 , 偽の場合)なんて書いてあるが、初心者の時はなんのことかサッパリ解らなかった。何が解らなかったって言うと、言葉が解らないのだ。終いには「~の場合は「真」を返す」とか、返すって何だよ!!
と、いった具合に、解る人の説明は解らない人にとっては未知の言語を話されているようなものなのです。

もう一つ問題なのは、解らない人は、何が解らないかも解らないということです。
これは、経験が浅い為、解っているのか自信が無いってだけのことが多いのだが、中には解ってないのに解ってると言ってしまう人がいる。
この解ってないのに解ってると言ってしまう人には、複数パターンあり
一つに、自信過剰の輩、もう一つに、解らないと言えないというパターンである。
注意せねばならないのは後者のパターン

何故ならば、仕事場の雰囲気が関わってくるからだ
解らないことを解らないと言えないのは、その仕事場に軽度なり重度のパワーハラスメントがあるのだろう。
「解らない」と言ったら帰ってくる言葉は「なんで解らないの?この前言ったろ」みたいに
もちろん、本人が普段から勉強もせずに、言われたことをメモも取らずにいるようであるのならば別だが、私の経験上ほとんどが、解らないと言えない環境がある場合が多い。

確かに、新人教育は大変な仕事だ。「なんでコイツは何回言っても分かんねぇんだぁ」ってこともあるでしょう。そんな時は、一度「教え方が悪いのかなぁ」って考えてみてください。結構難しいですよ、自己批判って(笑
ポイントは、教えている時の相手の反応を観察しましょう。
相手が???ってなったところが、解らないところです。言葉を変えたり、アプローチの方法を変えてみてください。それと、定期的な面談をするといいでしょう。教えたことが理解出来ているか、気楽な面談時間を取ってあげてください。ウチでは、新人の終業時間前10分を面談時間にし、本日の教えた業務について話しています。

始めは大変ですが、それらによって次回の教育時間の短縮につながりますので、損にはなりません。なによりも、今回のゆうパックのような事例が起きた場合、もっとメンドクサイことになりますからね。
私のモットーは「メンドくさいことは嫌い」です(笑

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