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【ブロガーズミーティング参加レポ】ZOHO JAPAN(ゾーホージャパン)は、スタートアップベンチャー・SOHOから50名以下の中小企業に最適なサービスだ!(と思う)

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先日(2011/04/19)、ITmediaさんにて、『ブロガーズ・ミーティング@ゾーホージャパン「災害時に強いクラウドサービスとは?」』が開催され、参加させて頂いたので、レポートをアップさせて頂きます。

速攻でレポをアップしようかと思ったのですが、以前にもちょっとだけチェックしたことがあり、この機会にデモアカウントでしっかりとサービスを自ら試用してのショートレビューが良いだろうということで、今日の午後くらいから、気になる2つの機能に絞り込んで試用してのレポートとなります。

また既に、オルタナブログのミーティングコーナーには、本イベントのリンクが掲載されているので、是非ともご参照頂きたい内容です。

◆ブロガーズミーティング
 http://blogs.itmedia.co.jp/portal/meeting.html

 ・執筆時点でのブログへのリンク 

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◆Zoho

Zoho001

http://www.zoho.jp/

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ページタイトルを見ての通り、『無料で使える中小企業向けクラウドサービス』がZohoです。

今回の私から見たZoho=タイトルの通りでもありますが、「スタートアップベンチャー・SOHOから50名以下の中小企業に最適なサービス」ということは、まだまだ『クラウド』という言葉が浸透していない企業・SOHOへのサービス提供を前提とするであろうことから、もう少し開いたというか砕いた説明が冒頭にあったほうが良いなぁとか思ったり。

IT業界や情報システム担当者なら理解していても、そもそもノンIT系だとすると、情報システム部門どころか、システムに詳しい人すらいない可能性も十分にあるわけですから、そういった企業でも、

1.システムの専門知識がなくてもラクラク使い始められる

 ということが最も大事なポイントで、その背景にクラウド活用があるだけで、そのお陰で、

2.サーバやアプリインストールなどの導入・運用が不要

 であったり、

3.災害に強く中小でもBCPを実践できる

ということがキーなのだろうという勝手な想定・解釈にて、このサービスを試用しました。

試用にあたり、27ものサービスがある中で、主力となるCRMとINVOICEに絞って確認をすることにしました。

他のサービスは、Googleなどを既に利用しているか、それらを利用することができたり、専用のサービスでメジャーシェアを獲得しているものもあるということで、チェック対象から外しています。

但し、中小企業で、何れのサービスもろくに使ったことないようなケースで、かつ導入支援をしっかりとサポートするようなパートナーなどが活躍すれば、27のサービスから必要に応じたものを多数セレクトして利用することも可能であり、十分にその価値があるであろうサービスがリリースされていることは、特に今後、パートナーとして展開を検討するIT企業や、Google Appsパートナー企業によるプラスαのサービスを探している方には、あらためて最新のZohoサービスに注目して頂きたいところです。

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と、前置きが長くなりましたが、今回の試用で、いやそれ以前から私的に最も注目のサービスは、INVOICE(請求書)です。

サービス名はINVOICEですが、請求書だけではなく、その手前の見積書作成や基本的な顧客管理機能、販売した後の顧客管理機能、案件ステータス管理機能などが含まれています。

従来、ワープロやExcelなどで販売系の書類を作成している中小・ベンチャー・SOHOが多数であり、普通の事かと思いますし、パッケージならば弥生販売あたりのお手軽そうなプロダクトを導入している場合もあるでしょう。

パッケージは、社内ITインフラ環境およびITスタッフが充実している企業においては当然とも思われる選択肢でしたが、3月の大震災を思い起こせば、いくらIT環境が整備されてスタッフが充実していても、一瞬にして事業が停止して、リカバーさえもできない状況になりうるリスクが顕在化しており、今後は、データなどの分散バックアップ環境などを含む運用を自前できたとしても、ネットワークの向こうにある、自社では到底整備できないであろうITインフラ環境を利用する時が、急速に進めるべき時が到来したと考えています。
(ネットワークの向こうにパッケージを導入するということも、1つの選択肢かとは思いますが、その場合においても、運用管理者がいてこそ実現できることですので、今回の対象と想定している中小・ベンチャー・SOHOにおいては、サービスの利用が最適であろうと考えます。)

Excelやワープロは、生産性向上や管理の時間とコストが、特に人手不足とされる中小・ベンチャー・SOHOにおいては、抜け漏れ無く、しっかりと管理ができ、できればその時間を最小化したいというニーズがあるはずで、ファイルベースでの販売管理業務は、それを妨げる最大の邪魔ものでしかない・・・というのは少し大げさかもしれませんが、統合されたサービスを利用することで、導入運用の手間もかからずに、さっと顧客ごとの販売実績、月次の売上・入金管理などができるということは、かなりの時間削減につながるものと思われます。

以下、試した際のスクリーンショットなどを交えてコメントを。

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Zohoinvoice01_2

ログイン直後の画面です。
弥生会計を使った方なら、このような業務のフローというインターフェイスを見たことがあるかと思いますが、慣れるまではこのポータル画面から各業務へと入っていくことで、スムーズな業務フローが確立するようになるかと思います。

Zohoinvoice02_2

見積書管理画面です。

新規作成、お客様への送付(メールでの送付以外にもPDF出力もサポート)、ステータス管理などが可能となり、さらに、受注後には請求書に変換する機能もあります。

見積例 → EST-ITMEVNT-002.pdfをダウンロード 

※入力した内容はちょっとふざけていますが、まじめに試用しました。
 またイベント中に、社名の由来についての質問がありましたが、実は何もなくて、たまたまマネジメントがZOHO.comというドメインを買ったんだという使うあてもなかったドメインが、今の主力サービスになったというこぼれ話がありました。

Zohoinvoice03

請求書管理画面です。 見積書から生成した請求書も、個別に作成した請求書もここで管理されます。
また、支払についても、ここでステータスを管理変更することが可能で、間違えて入金による売掛消しこみをした場合でも、ここで無かった事にできるというものです。
大企業ならば、そんなことをシステム上は許されなさそうですが、消した履歴は残っていなさそうで、厳しさがない分、中小・ベンチャーには向いているということになるかと思います。

Zohoinvoice04

経費管理画面です。 個人の一般経費ならば、別に管理するということで良いかと思いますが、販売に関わる経費・仕入については、ここで一括管理したほうが、案件ごとの収益・顧客ごとの収益管理に良いであろうと思いました。

もちろん、案件に紐付きさせない経費登録も可能です。

Zohoinvoice05

レポート画面です。 売上・請求書・経費・支払(入金)・顧客・税・活動の管理が可能です。

Excelに入力して手動で管理資料を作成するよりも、格段に生産性が向上します。

Zohoinvoice06

上部メニューに他のサービスへのリンクが用意されています。

これらがフルの日本語化になることで、英語が得意ではない担当者からの拒否・拒絶感が薄れると思われるので、ここは早期対応を期待したいところですね。

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さらに、Zoho Mobileを試しました。 Androidでも使えるということなのです。
(もちろん、フルブラウザーでの利用も可能ですが、スマフォに最適化された画面はありがたい=老眼になりつつある私。)

Zohomobile01 Zohomobile06

モバイルのTOP画面と『ドキュメント』画面です。

Dropbox・SugarSync・Evernoteに代表されるクラウドサービスを利用する先進的な方も増えてはいますが、個人であれば手間のかかる共有設定を各人が行わなければいけなかったりするわけですので、対象となる中小・ベンチャー・SOHOでは、この閉じた世界でのドキュメント利用は非常にありがたいということになるかと思います。

Zohomobile02 Zohomobile03

INVOICEは、まだβ版ですが、内容や入金までのステータスさくっと確認するのに最適ですし、未送信の請求書をここから送信することも可能ですからリモートワークの際にはありがたい機能です。
ちなみに、見積・請求書・経費・顧客・商品に『移動』して、それぞれをチェックできます。

Zohomobile04 Zohomobile05

ついでにCRMのモバイル画面です。

全てのタスクや、自分の担当するタスクのステータス確認などが可能です。

また、『移動』メニューには、リード、取引先、連絡先、商談、タスク、予定、通話が用意されています。 商談で、今日は受注できてるか?と確認したり、出先から顧客情報を確認したいときでも便利に使えます。

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と、長くなってしまったので、CRMについては、ざざっとスクリーンショットを並べて

Zohocrm01

ログイン後のホーム画面。

Zohocrm02

キャンペーン管理画面です。

Zohocrm03

ダッシュボード画面で、気になるステータスを可視化してくれます。
(Google Chromeのスクリーンショットプラグインがバグってフッターメニューが変な位置に張り付いていますが、実際にはそんな現象はありませんので。)

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CRMは、メガベンダーならMicrosoft製品、フリーならSugarCRMなどをいくつか試したことがあり、当時はMicrosoft Dynamics CRMをチョイスしたことがありましたが、ちょっと使った感覚では、機能の網羅性と『軽さ』でこのZoho CRMの良さを感じることができました。

もちろん、大企業・中堅企業向けには、数多くのメガベンダーによる製品がリリースされていて、それらに及ばない点はいくつもあるかと思いますが、やはりこの手軽さは、対象の中小・ベンチャー・SOHOにとって、非常に良いサービスとして仕上がっているのではないかと思いました。(使いこんだらもっと違う視点が見えてくるかもしれません。)

そして、冒頭にも書いた通り、無料からスタートできます。

容量などにより、有料との境界線がありますが、

◆利用料金

サービス名 サービス内容 無料プラン
無料で使える範囲
有料プラン
最低利用料金
CRM 顧客情報を管理する 3ユーザーまで、一部機能制限あり 17,280円/年~
Invoice 請求情報を管理する 請求書・見積書、合わせて5/月まで 11,520円/年~
Projects プロジェクトを管理する 1プロジェクトまで 17,280円/年~
Creator DBやWebフォームを作成する 3アプリケーション・2ユーザー無料まで 21,600円/年~
Mail メールをする 3ユーザーまで 2,880円/年~
Meeting デスクトップを共有し会議する 1対1のミーティングまで 17,280円/年~
Challenge 試験やeラーニングを実施する 公開試験数50・公開試験受験者数100名⁄年 4,320円/年~
Wiki Webページを作成する 1Wiki3ユーザー、3ワークスペース・250MB 7,200円/年~
Docs 文書を管理する 1ワークスペース・1Gまで 4,320円/年~
Reports データ分析しレポートを作成する 10万レコード・2ユーザーまで 21,600円/年~
Support 顧客をサポートする 1エージェントまで 17,280円/年~
People 人事情報を管理する 1Wiki3ユーザー、3ワークスペース・250MBまで 7,200円/年~
Recruit 採用情報を管理する リクルーター1名・求人数5250MGまで 17,280円/年~

※英語版

スタートアップベンチャーなら、人員やデータ容量が増えてビジネスがうまく回るまでは『無料』のままで使えちゃうわけですから、使わない手はありません。

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ということで、今日の午後から夜にかけてZOHO時間を過ごしましたが、

  • 創業まもないベンチャーは、あれこれ買ったり試さずに、まずZOHOを試してみたらどうだろうか?
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  • Excel・Wordで見積・請求・販売管理を行っている中小・ベンチャー・SOHOは、思い切ってZOHOに乗り換えてみてはどうだろうか?
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  • IT担当人材の不足を嘆く経営者・マネージャ職の方は、自前よりも安定したシステムを提供してくれるサービスを試してみてはどうだろうか?

そう、それは、無料で使い始めることができ、使い続けて必要だと判断できた際に有料版へのシフトすれば良いというお手軽さ。 

それも、メガベンダーには無い、導入しやすい料金(大手の数分の一以下)というおまけ付きであることを良しとするディシジョンメーカーの経営者・マネージャの考え方と、それを支える周囲のベンダー次第ではないかと。

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最後に、プレゼン・デモ・質疑応答頂いた、ゾーホージャパンのマネージャー様・ご担当者様との立ち話をしましたが、ビジネスプランコンテストやベンチャーアワードのイベントがいくつも開催されており、もちろん学生のイベントもありますが、スタートアップに向けたPR活動の一環として、そして同じベンチャーという土俵に立つ先輩として、通常の無料版よりちょっと上のサービスを商品提供するなど、なんらかの協賛をされることも、ベンチャー支援と認知度アップという非常に重要かつ大事な活動になるかと思うので、ご期待申し上げるとともに、私自身も、近しい学生ベンチャーや若手経営者には推奨したいと思います。

あっ、もちろん、私も、そろそろ、次のプロジェクトあたりからZOHOを使おうかなぁと思っています。

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