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Twitter活用のソーシャルメディアマーケティングで、UCC上島珈琲が痛い目にあったようですが。(どこに、この出来事と謝罪文を掲載したことを載せているのか。)

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このような、ややネガティブな話題は、ブログで取り上げにくいと常々思っていたわけですが、ITmediaさんのニュース

2010年02月05日 UCC、Twitterでのキャンペーン告知を謝罪 複数アカウントのBOTでメッセージ送信
UCC上島珈琲がTwitterを利用したキャンペーン告知手法に不手際があったとして謝罪した。複数のアカウントをBOTで運用し、不特定のユーザーにメッセージを送っていた。
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1002/05/news076.html

でも取り上げられていたので、少しばかり気になった「ソーシャルメディアマーケティングのやり方」ではなく、「企業姿勢と対応」について。

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「UCC Good Coffee Smileキャンペーン」という、オープンキャンペーン(購入者以外も参加できる)でのできごとです。

キャンペーンサイト
◆UCC Good Coffee Smileキャンペーン
 http://www.ucc.co.jp/gcs/

Ucc_good_coffee_smile_campaign_rele

にあるように、「コーヒーがくれた素敵な話」(賞金200万x1点、10万x5点)、「コーヒーの魅力」(賞金100万x1点、10万x5点)というエッセイを書いて総額400万円という、かなり高額な賞金のキャンペーンですね。
しかし、Twitterを活用してPRメッセージを送付という手法を取り、実施2時間で中止したというものです。

その問題点「了承を得ていないユーザー様に対して、自動的に宣伝メッセージを送付したこと」を早々に謝罪文としてサイトに掲載しています。

Twitterでのキャンペーン告知に関するお詫び
 http://www.ucc.co.jp/gcs/twitter.html

概ね、対応が良かったという反応が多いらしく、UCC関連のつぶやき(http://twitter.com/search?q=UCC)を見ても、そのように書かれている感があります。

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確かに、その通りだと思います。

ただ、1点だけ気になったこと。

キャンペーンサイト(http://www.ucc.co.jp/gcs/)でしか、本件のリリースを行っておらず。(本ブログ掲載時点において)、それもコーポレートサイト(http://www.ucc.co.jp/)の配下で運営しているので、<キャンペーンサイトではなく、キャンペーンコンテンツだよなとも思う訳ですが> 
『なぜにコーポレートサイトのTOPページのニュースリリースで、本件についての掲載をしていないのか』
と。

Ucc_newsrelease_201002060032

Yahoo!ニュースなども含め、あちこちの「ニュース」となってしまっているので、キャンペーンに関わった人だけではなく、やはり、企業としての対応があれば、今後、より、「対応が良い」というプラスの、好感や信頼に繋がるのではないかと思いました。

もちろん、「意図的に掲載していない」ということはなく、漏れなのだと思いますが。
(どうも気になってしまって。大きなお世話な感じでもありますが。)

また、年商約3,200億、従業員約3,800人・・・一人当たり売上高が約8,400万円という超巨大企業でありながら、未上場・ファミリーによる経営(同族経営 http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%8C%E6%97%8F%E7%B5%8C%E5%96%B6)というところで、株主に対する責任といった上場企業に見られる対応とは異なるということも、あるかもしれません。

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最後に、この謝罪文掲載とニュース報道により、このキャンペーンが広く知られることとなり、素晴らしい「エッセイ」が生まれる事を大いに期待したいと思います。

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