ACFE JAPAN(日本公認不正検査士協会)をご存知でしょうか?
日々、あらゆる不正がニュースとなる時代ですね。
昔から不正は多数あったのかもしれません。
不正を見抜く・見つける手法の広まり、内部通報制度の整備などが、見つけることに繋がり、それが報道+ネットパワーで伝わるために、不正に関するニュースが増えたと感じるのかもしれません。
そんな昨今ですが、日本にもACFE JAPANという不正検査士という資格制度をベースに、不正の無い社会を支える組織があります。
◆一般社団法人 日本公認不正検査士協会(ACFE JAPAN)
http://www.acfe.jp/
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ACFE=Association of Certified Fraud Examiners=公認不正検査士協会
です。
サイトを確認したところ、今年の春段階で
会員数717(内訳:個人会員691人、法人会員 26社)
個人会員のうちCFE491人
ということで、資格取得者が、まだ491人しかいません。
まず、上場企業数が3,893社(カウント間違いがなければ)あるわけなので、わずか12.6%ですね。
企業内にCFE(公認不正検査士)が不在であっても、外部にいないと不正検査を十分に内部に浸透させることができないのではないか?と思います。
近年でさえも、3年・5年にわたり横領などの不正を重ねたり、偽装を黙認放置したり、著作権違反(不正コピーなど)を放置したり、、、企業経営側に、これらに対する責任を問わずして、不正(罪)を犯した人だけが悪者として裁かれる現実があるかと思います。
目の前にお金が落ちていて、拾って自分のものにしてしまうこと。=もちろん、悪い事だと思います。
目の前にお金を放置しておくこと。=不正を犯す機会を提供していることになり、悪い事だと思います。
右折禁止の高速道路出口で右折してしまう運転手=違反なので悪い事だと思いますが、不正の意思があったのか?=右折したところで待ち構えている警察官は、未然に違反を防ぐことができるのではないか?
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きりがないのですが、
- 自己承認が可能なオペレーションを許容している組織
- そのことに気づいて罪を犯してしまった人
- 人事異動もオペレーションの改善も十分に行わなかった組織
- 「まだ大丈夫」と罪を重ねてしまった人
- 罪を問われ、罪を償う人
- 被害者であり、罪を問われることのない環境提供者(企業・経営者・管理者)
- 不正を重ねたことで罪が重くなった人
- 不正抑止が不十分だったのに責任を問われない被害者(企業・経営者・管理者)
イメージとして、従業員の不正を前提としていますが、数多く報道されている経営者の不正(産地などの偽装系や、お金がらみが多いと思いますが)。
経営者自らが不正をしていれば、社員・取引先・株主などにも影響が及ぶので、従業員ばかりの話ではありません。
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私的には、ACFEが日本国内で広まり、不正の無い社会づくりが進むことを大いに期待し、その為にも、上場企業各社は、自社または周囲に不正検査士またはそれに準ずる人を配備して、自社から犯罪者も被害も出さないという強い思いを持って頂き、結果として、株主にも不利益にならない経営を目指して頂きたいと思います。
そのためには、ACFE側も一般書籍や無料セミナーなどの広報を行い、不正検査に対して、多くの方(企業経営者・管理者・該当部門、公認会計士、キャピタリストなどの金融担当者など)が興味を持つという流れが必要なのかもしれません。
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冗長な文章となりましたが、ACFEを立ち上げる頃に、同じ丙午生まれのACFE副理事長 脇山太介氏(株式会社ディー・クエスト 代表取締役)と、いろいろな話をして、未だにこの状況なのかと気付き、ブログに書かせて頂きました。
ここ数年、事業の立ち上げで多忙となり、お会いする機会が無いのですが、海外にあった遠いACFEを日本で普及せねば!という強く高い志に感動したこと、そして、ここまで着実に成長しつつある社会貢献事業に、エールを送りたいと思います。
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