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CRMシステム作っている会社に勤めるシステムエンジニアの日記帳。

シスコのテレプレゼンスを初体験。@ブロガーズ・ミーティング(大阪)

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先週、シスコシステムズで行われたブロガーズ・ミーティング「遠隔会議は“空気が読める”か?」に参加してきた。ブロガーズ・ミーティングはいつも東京開催なんだが、今回はテレプレゼンスがテーマと言うこともあって、大阪からも参加することが出来た。ちなみにこちらの参加者はオレとシスコの社員さん2名だった。

この日のために(と言う訳ではないのだが)SONYのデジタル一眼レフを買ったにも関わらず、当日、持ってくるのを忘れたためiPhoneで撮影。3つの巨大なプラズマディスプレイの前に、座席が6つ用意されている。

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4画面あるように見えてしまうが実際は3画面だ(真ん中の画面がダブってる)。中央モニタの上にはカメラが3つ着いていて、左右中央を撮影している。

テレプレゼンスのスタートはタッチパネルの端末に映し出された会議予定をタッチするだけで立ち上がる(上の写真に写っている電話機だ)。タッチすると同時に照明が付き、あらかじめ設定されていた拠点間と自動で接続される。今回は大阪から接続を開始したのだが、この間に要する時間は2~3秒だった。弊社もポリコム社のテレビ会議システムを導入しているが、機器の立ち上げに数十秒、さらにそこから接続先を指定してコールする必要があった。3画面構成のテレプレゼンスはなかなかのお値段なので、おそらくは重役会議といったエグゼクティブ向けの利用を想定しているのだろう。タッチ1つですぐに会議が始められるように工夫がなされている。ちなみに会議の設定は事前にOutlookで行っておく。この作業は、Outlookで会議室を予約するのとあまり変わらない。

画質はHD品質。帯域的には3画面モデルで20Mbpsほど必要だと言う。基本的にNGNを使った光なインフラを前提としているので、通信コストもそれなりにかかる。とは言えシスコのテレプレゼンスは、テーブル&イスも専用のもので構成されており、目の前に相手がいるような感覚で話すことが出来る。東京←→大阪と繋いでも、音飛びやブロックノイズといったものは見られなかった。出張にかかるコストとその移動で犠牲にしなければならない生産性を考えると、遠距離、それも海外拠点との会議を想定すれば、テレプレゼンスを導入した方がコストダウンを計ることが出来るのではないだろうか。誰かが言っていたが、競合は「Skype」と言うよりも「JR」や「JAL」になりそうだ。

「遠隔会議で会議の空気が読めるか」が今回のテーマだが、1対1の拠点間を接続する会議なら申し分ない。ただ、多拠点間を結んだ会議の場合は利用者側のフォローも必要となる。今回は東京3箇所+大阪1箇所の会議室を結んだが、どの会議室も3画面構成であり、各会議室とも3画面に写る人数が着席している。画面数で言えば、相手の画面は東京3箇所=9画面ある。しかし、同時に投影出来る画面は3画面だ。従って、残り6画面は映らないことになる。

基本的に発言が発生すると、画面は自動的に移り変わるようになっている。シスコさんの説明では、2秒間発言が発生すると切り替わるようになっていると言う。ただ、画面が移り変わった時、その画面がどこの拠点を写しているのかは表示されない。シスコさんは相手がどこにいるのかを意識せずに会話してもらうのがテレプレゼンスだと言うが、実際の会議ではそこを気にする場合もある。常に出席者の全員の顔を知っているとは限らないし、出席者に複数部門の人間や場合によっては社外の参加者が含まれる場合も考えられるだろう。そんな場合、相手よって言い方や質問内容を変える必要があると思うのだが、相手を知らない場合は目の前の相手が「どいつ」かわからない上に「どこの」もわからない。こういった場合は、カメラに写り混む後ろの壁に拠点名を書いたプレートであったり、あるいは参加者の前に名札を置いておくなどのフォローが必要だろう。

個人的にはテレプレゼンスによるディスカッションの後、大阪のシスコさんに紹介していただいた「WebEX」に興味を持った。こちらはSaaSで提供される音声・ビデオ会議システムだ。

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写真はテレプレゼンスの後に東京会場で行われたデモンストレーションの模様を、大阪会場からWebEXを使って見ている画面だ。ビデオ映像はWebカメラによる低品質なものとなるが、資料共有や画面共有が出来るため、簡単な遠隔会議ならこれでOKだ。オレが便利に思ったのは、画面共有の際、相手の画面のコントロールを得ることが出来ることだ。会議の主催者が参加者の画面を共有し、かつ、相手が許可すれば相手の画面を操作することも出来る。これは製品サポートの部署がクライアントのトラブルを解決するケースや、操作方法をレクチャーするようなシーンで有効ではないか。WebEXの会議には、電話から音声のみで参加することも出来る。企業内のパソコンは通常音声を切っている場合が多いだろうから、PCから相手の声が聞こえてくるのは嫌がるかも知れない。この場合は画面のみをパソコンで共有して、音声は電話から参加してもらって伝えることも出来る。

話は逸れたが、シスコのテレプレゼンス。確かにコストはそれなりにかかるが、「テレビ会議では空気が読めないので、実際に会って話すのが一番だ」と思っている経営者の方がいたら、是非デモンストレーションなり試してみて欲しいと思う。もちろん、実際に会って話すのに勝るものはない。しかし、それに近いものを確かに手にすることが出来るソリューションだと思う。

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