初めてのリワード広告② - 計測編
さて前回ではリワード広告の仕組みというか概念的なことにちょっと触れたくらいだったのですが、今回は一歩、システム的に踏み込んだところを書きたいと思います。
リワード広告についてどんなものかという概念的なものは理解いただけたでしょうか。前回使った画像をみていきましょう。
①のクリック通知と、④の起動通知をリワード広告システムが受け取るわけですが、ユーザを特定するユニークなIDがないと・・・といったところで終わりました。ユーザを特定するユニークID(以下よりユニークユーザID)がなければ、何度も①から⑤を行うことができてしまい、広告を掲載しているA会社としては、インストールされた分だけみしゅくランドにお金(広告掲載料)を支払わなくてはならないので、ビジネス的にあまりよろしくありません。不正ユーザも横行し、みしゅくランドのじんポイントの価値が下がったり、会社Aとしても本来の目的を達成することができませんので、お互いいいことがありません。
そこでユーザを一意に特定するID、ユニークユーザIDが必要になります。このユニークユーザIDがあれば、アプリaが初回起動時に④の起動通知を行うのですが、そのときにインストールされたユニークユーザIDをリワードシステムに送るといった流れになります。そうすれば④の起動通知があったときにユニークユーザIDでの重複チェックを行って、一度じんポイントをもらったユーザにはポイントを付与しないといったことが可能です。
現在のリワード広告でのユニークユーザID、つまりユーザ特定方法として、1.端末の個体識別番号、2.メディア(この場合はみしゅくランド)などの会員IDやメールアドレス、3.インストール毎に生成するユニークID(ユニークインストールID:UIID)の大きく3パターンが存在しているかと思います(当社では3つ目のUIIDでのユニーク判定を採用してます)。その他にもプロファイルを端末にインストールさせたりなどあるようですが、あまり一般的ではないためこ今回は省略。
#前回少し記載しましたが、もともとリワード広告はフィーチャーフォンのときからあったのですが、そのときはキャリアが発行するユニークユーザIDがありました。スマートフォンではそういったユニークユーザIDがなく(あるにはありますが、キャリアの回線でないWi-Fi接続時にどう判断するか?などの課題が残ってます)、端末から取得できる個体識別番号を・・・といった背景があります。この個体識別番号について各方面で議論が行われているのですが、また今度の機会に触れたいと思います。
このユニークユーザIDを使えば不正もないのでA会社も安心して広告を掲載できますね!・・・と、図的にはこれでいいかもですが、システム的に考えるとそうもいきません。そもそも、①のクリックと④の起動通知を紐づける(マッチングする)ものは何になるのでしょうか?
①のクリック毎に生成するセッションIDを使います。
これもユニークIDとなりうるIDなのですが、クリック毎に生成されるので『だれ』を特定することができません。リワード広告はユーザの行動(広告アプリのインストールやサイトへの会員登録など)によって(=成果)、それに代わるご褒美(=成果報酬)を与えるので、こういったユーザを特定するユニーク判定は行わなければいけません。このセッションIDの使い方として、アプリaの広告をクリックして、同じ人がインストールしたかをマッチングさせるために使われます(厳密にはもっといろいろありますがまずは概念的に理解していただきたいので省略)。そしてその『だれ』を特定するためにユニークユーザIDが使われるのです。
さて、せっかくオルタナティブ・ブログで書いているわけですので、次回はさらに掘り下げて、そのセッションの引き回し方に起こっているいろんな問題など書きたいと思いますが、前回の基本編を公開してからというものの「そもそもリワード広告とアフィリエイトの違いって?」とかよく聞かれて、あんまり明確な答えができていないので「初めてのリワード広告0 リワード広告ってなんだろう」的なものを書きたいと思います。そして、当初週一回の更新くらいで考えてたのですが、リワード以外にも横幅を広げて書いていきたいので、週二回くらいに増やして書こうと考えてます。
ぶっちゃけて話しますと、こういったHowTo系はジワジワとアクセスや認知度をあげていくにはいいのですが、さすがにそれだけですと、ネタも尽きるでしょうし、いまでさえ細々とした更新になっていきそうで怖いという想いもありますし、なんといっても、せっかくこういった媒体力のあるところで書かせてもらってるので、何かのネタを中心にディスカッションできる場として利用させていただきたいと思ってます。なので今後とも、どんどんアウトプットしていこうと思いますのでよろしくお願いします!
Tweet