変わりつつあるホテルの部屋
最近、出張等でホテルに宿泊すると、部屋が以前よりも広くなったように感じることが多い。
部屋自体の広さが変わっているわけではないが、中にある家具の影響でそのように見えるのである。
家具を大きく変えたのは、なんと言ってもテレビ。
以前の分厚いテレビのころは、下部に引き出しのある背の高い大型のテレビボックスの中にテレビを格納していることが多く、そのテレビボックスの存在だけでも部屋が狭く見えた。
が、この数年のフラットスクリーンテレビへの変更により、低い家具の上に薄いテレビを置くことが多く、部屋に入ったときの圧迫感が違う。
いろいろな記事を見ていると、変化しているのはテレビや家具だけではなく、部屋に備え付けられているものにも変化が出始めている。
イギリスにある"Hotel Indigo Newcastle"では、全室に今月初めから聖書の代わりにKindleを置き始めた。このKindleにはあらかじめ聖書がダウンロードされており、また他の宗教関連のeBookもダウンロードすることができる。ちなみに、もし宿泊客が客室内のKindleを持ち帰ったり紛失した場合には、別途89ポンド(約11,000円)を請求するそうである。
他の例では、バンクーバーにある"Opus Hotel"。
ここでは、7月末までに客室の電話としてiPhoneを全室に導入するそうである。今までの電話同様、ホテルの各部門への通話が可能なappがダウンロードされているばかりではなく、外部への通話やデータ通信も可能で、カナダ国外からの宿泊者はこのiPhoneを使えば国際ローミングも気にする必要がない。宿泊客がチェックアウトすると、ホテル側はApple Configuratorを使って全データを削除する。
また、このホテルでは今年の3月からバーチャルコンシェルジェとして全室にiPad2も導入している。