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需要予測システムは必要か?需要予測システムは当たるのか? その1

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想定外の大地震、大津波、原発事故真っただ中で、想定外への対応が叫ばれている中であえて需要予測システムを語りたいと思います。

原発は想定外のバックアップを考えておく必要がありますが、一般企業は、飲料、乾電池、ガソリンなどを1000年に一度あるかないかの想定外を考慮して作り溜めすることは不可能です。

先ず、企業にとって予測は必要でしょうか?

必ず必要です。人材採用も将来の仕事量を予測して採用人数を決めている筈です。オフィススペースも将来の社員数を予測して決めている筈です。工場の大きさも将来の生産量を予測して決めている筈です。

製造業の場合は、造船などの個別受注生産を除き、製造リードタイムと顧客が期待するリードタイムには差があります。必ず製造リードタイムの方が長くなります。従いまして製造業はその差の分だけ先行着手する必要があります。

何台分、先行着手するかを決めるためには、数ヵ月後に何台売れるかを予測する必要があります。

需要予測は当たるのかといった議論が必ずあります。
あくまでも予測ですから、必ず当たるとは言えません。リーマンショックや東関東大震災を事前に考慮に入れた需要予測などありえません。

必ずしも当たらない需要予測システムなど必要ないと思われる方も多いようですが、PSIを決め生産計画を立て、資材を先行手配しなければならない製造業では、一担当者の鉛筆なめなめの予測でいいのでしょうか?

完璧には当たらない需要予測でも、より精緻な予測アルゴリズムを持つ需要予測システムは必要です。

次回は具体的な需要予測システムをご紹介します。

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